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自分が大嫌いだ。

正面からは頑丈な鎧で覆っているはずだった。槍が刺さってしまえば、もう元には戻れないほど激しく損傷してしまう。
だいたいそいつには返しがついていて、抜くことなんて出来ずに一生僕を苦しめるんだ

これ以上くらったらもう死んでしまうから
『予想だにしないところから降ってきた槍に僕の心を一撃で砕かれる』
そんなイメージに僕は家の隅の十字架に手を釘で打たれて真っ赤な血を流しながら磔に処されるんだ。

新しいことに挑戦すれば必ず失敗する。
自分の心と向き合った。
好きな人に好きと言えばあなたとは付き合うことはできないと言われる。

悔しいと思えばきっと
息ができなくなるほど苦しい

だからまるで努力する苦しみや
その先に待つ結果を悟ったような顔をした。
口先だけの綺麗事を並べた。
自分の中の罪悪感に耐え切れなくて
純粋さってやつを棚に上げて自分に嘘をついた
不器用な人を死ぬほど馬鹿にした。
他人の良さをただ褒める側に回った。
自分のプライドだけは絶対に
絶対に傷つけないように。

優しい自分、誰かを認められる自分を演じていれば、いいやつだって思ってもらえる。
自分と向き合わなくて済む。
そんな短絡的な思考回路、いや思考放棄か。

楽だった。楽だった。
けど楽しいはずがなかった。

そんなことをしていても心の底から幸せだと思える朝はやってこなかった。

言葉に気持ちを宿して話してしまえば
受け入れてもらえなかったとき
自分の心はきっと壊されてしまうだろう。
『あなたは軽い人ね。』
『本当にそう思ってるの?』
何度言われたことだろうか。
何度誤解されて伝わったのだろうか?
本当は傷つけるつもりじゃなかったのに
僕のプライドが言葉のニュアンスを変えて
今日も誰かの胸に槍を放ってしまう

ああ、なんてクソみたいな人生なんだ。
俺は何のために生きているんだ。
今日もそんな卑しさだけが自分の心を支配する

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