コーチングでは「判断しない」
悩みを相談したら、「いらないアドバイスをされてイヤな気持ちになった」
という経験をしたことはありませんか?
あるいは、アドバイスはされなかったけど、「なんだかバカにされているように感じてしまった」という経験をしたことはありませんか?
プロコーチとのセッションでも、「このコーチ、自分の考えているゴールに誘導してしまっているな」「すでに判断してしまっているな」と感じる時があります。
もしそう感じてしまったら、「もう本音で話をしよう」とは思わなくなりますよね。
思考では、「お金を払ったから、話した方がいい」とわかっていても、本能が「話すのをやめよう」と感じるはずです。
判断停止=エポケー
私は、カウンセリングやコーチングを学び始めてから、17年になりますが、
この「判断しない」というスキルはとても重要なスキルです。
フッサールの現象学で「エポケー」という言葉があります。
まさにこの「エポケー」の実践が、コツだと考えます
エポケー=判断停止。
文字通り、先入観にとらわれず、判断を停止する。ということなのですが、
他には、「考えをかっこに入れる」という表現をします。
判断をせずにセッションを行うことができるようになると、
クライアントは本音で話をし、自分で自分の考えを整理し、
気づきを得ていきます。
コーチングが、「答えはクライアントの中にある」と言われるのは、
このことと強くリンクしているのですが、
残念ながら、このエポケーができるコーチがまだまだ少ないように思います。
蛇足ですが、私は、企業でマネジメントをしながら、コーチ業をしていますが、その一つに、マネジメントという意志決定の仕事と、コーチの両立に
とてもやりがいを感じているから。というのがあります。
経営の意思決定をする。でも、人との対話で育成をするときには、コーチングもする。
この一見矛盾することを行うことで、人と組織に、劇的な成長を促すことができます。
コーチングに興味のある方は、ぜひエポケーにチャレンジしてみてください。そして、コーチングを受けたけど、少し違和感があると思った方は、無料体験を用意しています。コーチングの体験を知る方が増えてほしいと思っています。