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誕生日によせて -人類最速ランナーの人生哲学-
Happy birthday
昨日ですが、ケニアのマラソンランナー・Eliud Kipchoge(エリウド・キプチョゲ )選手の35歳の誕生日でした。
多くのランナーの憧れではありますが、僕にとっても彼はヒーローであり、ランナーとしてとても勇気付けられています。30歳の後半に差し掛かるわけですが、これからもどんな走りを見せてくれるのか、いちファンとしてとても楽しみにしています。
コンフォートゾーンを抜け出せ
そんなKipchoge選手のランニング・人生哲学を一つご紹介。以前ある記事のインタビューで次のように語っています。
“The more you are in your comfort zone, the more you lose [in the race].”
快適な環境にいればいるほど、レースでは負けてしまうだろう。
これは様々な場面で言えることです。
レース中であれ練習の時であれ、快適な環境=苦しくないペースで走っていては、決して勝つことはできません。しかしそれを分かっていても、挑戦的なペースで走ることはなかなか難しいです。これは実力というより精神面が大きく関わってきているでしょう。
誰しも苦しいことはしたくありません。ゆえに、練習では楽なペースに甘んじてしまうのです。この楽なペースというのはあからさまに遅いのではなく、限界まで追い込まずとも走れるペースだが良い具合に追い込むことができて練習になったと思えるペースです。
少し分かりづらいかもしれませんが、自分の限界のペースに挑戦するということは練習では意外と行いません。
練習の仕方は様々なので良い悪いは言えませんが、気持ちが楽な方を選んでいるのであれば、その快適な環境から抜け出す勇気が必要だと思います。
そして人生も同じですよね。でもなかなか難しい。分かってはいても。
快適な環境に居座り、それを守ろうとするのは人の特徴だといいます。だからその人が弱いのではなく人間としての習性といえるのです。しかしそれを変えられる意志と行動力を持っている人が自分の夢を叶え、成功しているのも事実だと思います。
ランナーとして、また人として強くなるために必要なことだなと印象に残っているこの言葉は、彼の強さを表していると思います。
快適な環境から抜け出し変わる勇気を持ちたいと思いながら、変わりきれない自分がいることも事実。それでも彼の言葉から変わらなければならないと気づけたことは大きなことだと思う。