INEOS159 - 予行練習を終えて -
ウィーンでのテスト
INEOS159プロジェクトは本番まで1か月ちょっととなりました。プロジェクトチームは8月31日と9月1日に本番のコースであるオーストリアのウィーンで様々な予行練習を行いました。全てのテストは成功し、準備は着々と進んでいるようです。
このテストにはKipchoge選手を除いて、ペースメーカーチーム、オペレーションチーム、ブロードキャストチーム、パフォーマンスチーム、タイミングチームといった総勢150人程の人々が参加したとのことです。
ペースメーカーは万全の布陣
現在発表されているペースメーカーは以下の通りです。リンク先(公式サイト)では簡単なプロフィールが確認できます。
ペースメーカーには世界トップクラスのランナーが揃っています。
Sub2の陣形
どのようにペースメーカー達が走るかの全貌は明らかにはなっていませんが、前回を参考にすると、まず先導車が先導しさらに車の後方にグリーンレーザーで基準線を地面に映し出します。ペースメーカー達は数人1組みで陣形を組みそのグリーンの基準線を目安として走り、そのすぐ後ろをKipchoge選手が走るという形でした。
今回もそのような形になると予想されます。Kipchoge選手が主役ではありますが、彼を全力でサポートしようという、とても強いチームワークを感じます。
ちなみに、この車とペースメーカーを含めた陣形は、走行時の風の流れなど流体力学的考察も行った上での形とのこと。まさに万全の布陣です。
ペースメーカー達は入れ替わりで走るため、走行距離は5km〜10km程度ですが、サブ2ペースは彼らにとってもハードなペースになります。彼らが上手く機能しなければサブ2達成は難しいでしょう。
今回のペースメーカーのテストを指揮したValentijn Trouw氏は、今回のテストを以下のように振り返っている。
The good news is the pacemakers ran very well, the formations looked great and we took some key learnings from this weekend that we will look to perfect over the coming weeks as we look to continue to test and analyse several pacing formations before making any final decisions. 引用:https://www.ineos159challenge.com/news/vienna-hosts-successful-weekend-of-testing/
良い知らせは、ペースメーカー達がとてもよく走ったこと、そのフォーメーションは素晴らしく見えたこと、そして今後数週間でいくつかのペースメイクフォーメーションについてテスト、分析を続け、完璧を目指すための重要な学びを得たことだと。
この間にもKipchoge選手はトレーニングを続けていますし、Sub2に向けて様々な人々がチームとして動いています。このINEOS159プロジェクトからみえるのは、プロジェクトを進めたりチームビルディングを行う上で、Sub2という一つの明確な目的があることの大切さだと思います。
僕たちファンも含めて向いている方向が一緒で、そのために一人一人にできることを行うというプロジェクトの基本が学べるのではないかと思います。
もう少しですが、変わらず応援していきたいです。