男女の友達から恋人へ
夜に電話をするようになってから好きになっていって、ずっと一緒にいたいと思うようになったと言った彼。
いつから好きだったのと聞かれる度に答えられない私達。
話す度に友達の時では見えなかったところが見えて、素敵な人だなって思った。
グラデーションのように友達の好きから大切な人へ向ける好きへと変わっていった。
そのグラデーションの染まり方がタイミングがきっと一緒だっただけ、
私の声を聞くと落ち着くって言ってくれて、声が好きって言ってくれて
彼に好きと言われたところはなんとなく少し自信になる。
友達とは話せないようなパーソナルな重い話でも、彼となら何時間でも話せて
愛とは恋とは何かについても話せる。
彼の恋の定義は、ずっと一緒にいたいと思うことと笑っていてほしいと思うこと。
私の恋の定義は、会えないときに会いたいと思うこと。
愛の定義は会わなくても安心して大丈夫なこと。
愛と恋との境目が分からない彼が、彼らしくて好きだと思った。
7時間以上もの長い通話のはずなのに、体感はたったの数分。
もう夜中の4時だよ。と聞いて、さっき時間を確認した時は2時前だったのにとびっくりする。
彼といる時間は、いつもの何倍も時間が速く流れる。
でも、彼との思い出の時間はなによりもゆっくり流れている。
細かなところまで、その時なにを話したかまで鮮明に思い出せて、
当時は一瞬だった時が、思い出に変わることによって元のゆったりした時間に戻っていく。
そんな人に出会えたのは初めてで、
ずっと大切にしようと思える。
ありのままの自分を受け止めてくれる彼という存在があるから、
私は自分に自信を見出せて
今日も頑張ろうって思える。
私なら大丈夫。あなたがいるもん。って思える。
自己肯定感が無くて、情緒が不安定な私を、
繋ぎとめてくれる存在。
あなたはこうでしょと気づかせてくれる存在。
彼は、僕に時間を削りすぎないでねって言うけど
私にとっては彼との時間はなによりも大切で
いつか終わってしまうようなものだとしても、
後悔のないくらい浸っていたい。
彼と向き合う時間は、私と向き合う時間でもあって
この世界で2度と流れることのない唯一の時間なのをあなたは気づいているのだろうか。
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