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動物には許された安楽死という選択

仕事ばかりの日々で考えることはどうしても動物のことばかり。 昨日は他の先生が診られていた子を安楽死した。 その先生はとても良い先生で、今の病院の中でも数少ない心から尊敬する方。 頭の回転は速く、効率が誰よりも良く、後輩を含め人に対しても自分のプライドに邪魔させることなく公平で、それでいていつも自分の心の声と向き合っている方。 オーナーさんが診察に来られて、指定されていた治療を行なっているとどことなく様子が違った。何か言いたい、けれど言っていいものか、そんな表情でなんと話

    • 少し、特別な日

      もはや自分にとっての大事な日記として使おうかなnote 今日は、自分にとっては長く、とはいえ3ヶ月間のお付き合いだけれど、後半は毎日通院が必要となった子とのお別れの日だった。 初診の時点でもうボロボロで、なんとか繋いだ日々。 リスクとリターンとを天秤にかけながら、治療の選択をオーナーさんと話し合い、ほぼ毎日その子のことを考えてた。 他の先生たちもびっくりするくらい、できる限りのことをしたいという気持ちが強いオーナーさんで、普通なら諦めてしまうような高い治療も継続的にローリ

      • 音のない言葉

        最近、ドラマや映画の題材として手話を目にすることが多い。 "コーダあいのうた" "silent" "星降る夜に" たまたま自分が見た作品がそうであったのか、手話がテーマだから興味を持ったのかは自分でもわからない。 silentを見ていると、何度も出てくる手話は自然といくつか覚えていった。 あのゆったりとした作風だったからこそ、静かで心地の良い手話がもたらす意味を噛み締めることができたのだと思う。 初めて手話に興味を持ったのは"ヴァンサンへの手紙"という作品だった。 神奈

        • 隣の芝が青く見えるのか

          私はスマホのスケジュール機能を1日に何度も見返すほうだ。先の予定をチェックして調整が必要か吟味する。 そのせいもあって明日の予定も把握していない人が理解できないでいた。今考えるとただ私はスケジュールを見るのが習慣になっていて、その人はそれが習慣ではないだけ、なのに。 予定を忘れていたり把握できていないということは、その予定がその人にとってそこまで大切ではないということだと当時は思っていた。それが自分が関係しない予定であったとしても、約束を大事にしない人なのだという認識を多

        動物には許された安楽死という選択

          room(余裕)

          リリーコリンズ(あと1cmの恋で忘れられなかった女優さん!)主演、Emily in Parisの3rdシーズンが出て日々の小さな楽しみとなっている今日この頃。 映画やドラマを娯楽に加えて自己分析の手段として鑑賞する癖があるのだけど、今日もふと考えた心の余裕について。 常に余裕を持ててる人ってきっといない。 日常を過ごす中で遭遇するいろんな出来事に心が左右されて一喜一憂して、こないだまでは余裕を感じていたはずなのにいつのまにかミチミチした心になってて。 それに気づくのは余裕

          room(余裕)

          my seven rule

          2022年も残すところ数時間。 好き勝手気ままに何のルールもなく書いているこのnoteに去年から始めた年末の恒例、my seven ruleを記すことに。ちなみにこれは大好きな番組セブンルールの影響。 去年のクリスマスに大学の大事な友達と旅した時に各々セブンルールを考えよう、となりそれがとてもいい時間となったのが心に残ってて。 去年と比べて。 今年は結構ぱぱっと出てきた7個を捧げた。 去年のセブンルールの中でも変わらないことはもちろんある、しこの7個以外にもたくさん大事

          my seven rule

          はじめてのひとりたび👧

          大学3年生の春休み、一度はやりたかった、いや、やらなければいけなかった一人旅に出た。 1人で余裕で生きていける人間になりたい、というのは昔から考えていることで、人間誰しも最終的には自分としか一緒にいれない。物理的にも精神的にも。 そんな考えだから比較的1人でなんでもできる質ではあったのだけれどまだ足りてない、と常々感じていた。まだ1人に怖気付く瞬間が多々あった。(これを0にするのはまず無理だとも感じるけれど) そこで時間に余裕のある目処のあった3年の春に向けて数ヶ月の計画準

          はじめてのひとりたび👧

          これまでの旅の思ひ出 Part1

          ただいま沖縄への飛行機の中で、ちょっと気の利いたパイロットさんのアナウンスを聞き過去の旅を思い出し、記録。 〈カンボジア〉 飛行機で隣の男の人が離陸直前までシートベルトをつけたり外したり、CAさんから何度注意されても歩き回ったり挙動不審。ついに離陸した瞬間もシートベルトを外していた。 心のうちではテロリストの一味で、いつでも動けるようにシートベルトを外してテロの経験の浅さから緊張して挙動不審なのではないか?と想像力が突っ走る。 結局別に何もなかった。初めての飛行機で不安、シ

          これまでの旅の思ひ出 Part1

          何でも叶うと思ってる。

          ずっともやもやしてることがあった。 心躍ることが好きで、わくわくすることが浮かんだらすぐに行動に移す癖のある自分。 それをよしと言ってくれる友人(家族には少しはじっとしていなさいとあきれられることの方が多い、、)が大半なのだけれど、一方心のどこかで何か違うな感があった。 その即行動の大計画のひとつが沖縄で生活すること、で、移住を決めてから3度目の沖縄下見の帰りの電車の今、その答えが出たというわけでnote作成中。 座右の銘とまではいかないけれど有言実行は大事にしている。

          何でも叶うと思ってる。

          ドキドキワクワクを禁止された話

          まず自己分析の結果、私の人生で大切なことは"ワクワクと自由"とまとまった。 私の家族は医療関係ということもあって、会うと身体面でのネタが挙がることが多く今年の頭に私は脈が速めであると判明した。 母からの心配と私の好奇心が相まって、近所の循環器の病院へ検査に訪れた。 第一段階で血液検査と心電図と聴取があり、交感神経が過敏なのだろうとの結論と夏バテになりやすい等の話をされた。(夏になるとお肉1枚で限界を迎える胃を持つ者としてこの結果が先生の信用を勝ち取ったことは言うまでもない

          ドキドキワクワクを禁止された話

          映画のミカタ

          映画の担う役割たち。 非日常を与える。 知らない世界を教える。 歴史を伝える。 感情を刺激する。 内省させる。 これらひとつひとつを取り上げて、個人的その代表選手の作品を紹介するnote書きたいなって思っていたのだけどどうしよう。 上記のうちひとつが圧倒的すぎて、まずはそこに触れたお話。 2021年に、初めてしっかりと自己分析なるものをする機会があって(自分年表を作成し、他者からの指摘とともに自分史を客観的に振り返るタイプのもの)、その時にどこか得た既視感。私の映画の好

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