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どうやって月30万までいったのか<ライターデビューから3年目までの地道な道すじ>【前編】
今、だいたい月30万円くらいは稼げてるんですが、
もちろん最初からそうだったわけではありません。
フリーライター12年目。
いつ、どんな出会いやきっかけがあって、売上を伸ばせたのか。
振り返ってみたら、誰かの参考になるポイントがあるかも。ないかも。
文学少女の成れの果て
そもそも私が今、流れ流れてライターになったのは、
読書と文章を書くことが好きな(よくいる)文学少女だったから。
出版社就職を目指すも玉砕し、某メーカーに就職しました。
その後、文筆業を諦められないままに、
妊娠〜退職〜葬式ライターとしてのデビューしたのですが、
その経緯は↓をご覧ください。
待遇最悪ながら400人の取材経験を得る
葬儀ライターとは。
葬儀場で喪家の方に故人のお話を聞いて、葬儀の栞に載せるちょっとした
エッセイにまとめる、というすごく面白い仕事だったのですが、
待遇が酷すぎて1年でやめました。
どの会場でいつ何件の葬式があるのか。
もちろん人の死は事前に予想ができないので、当日発生対応。
県内の何ヵ所もの斎場を交通規則スレスレの暴走で走り回って、
いたりいなかったりする喪主を捕まえて、20分で取材と初稿を仕上げる。
リモートで10分程度で誌面を仕上げてもらい、その確認にまた走る…。
ともかくまあ、無理なことをしていたんですよ。
(伝わるか?このメチャクチャな作業…)
交通事故も何度か経験したのに、スーパーのレジ打ちより薄給。
なんの未練もなくやめました。
でもここで、400人のインタビュー経験を得ることができたんです。
転んでもタダでは起きない。搾取されてもタダではやめない。
事故っても死なない。大事。
単価問わず、ノーは言わない時代
最初の3年は単価を問わず、取材ライターとして振ってもらえる仕事は
全てやっていました。
営業〜受注〜リピートの流れを作るべく、営業メールを鬼連打してたなあ。
↓こんな感じで営業先を探して、メールを送ってました。
当時の仕事は、
・子育て系WEBメディア
・エリア雑誌・フリーペーパー
・SNS(メールマガジン)代行
子育て系なんて1本3,000円で、リサーチ&アポ&取材&撮影&校正まで
やってましたが、楽しかったし、自分が欲しい情報が得られたので大満足。
絶賛、乳幼児育児中だったので、趣味と実益を兼ねてる感じでした。
お金は大事だけど、お金以上の価値がある仕事も稀にありますよね。
それを自分の気持ちだけで(採算度外視で)受けられるのが、
フリーランスの特権の一つかもしれません。
柱となる週3のレギュラー案件ゲット
その後、単発の上記案件に加えて
就職・転職サイトのライターとなったことで、収入が安定します。
○イナビとか、○クナビとかです。
企業に出向いて求人案件をヒアリングし、ターゲットに響く文言で綴っていく。
若いブルーワーカーをゲットしたいなら、分かりやすく単刀直入に。
経験豊富な同業者が欲しいなら、専門用語も織り込んで。
ガツガツした営業を募集するなら、待遇を大きく見せたり、
プライドをくすぐる文言で攻めて。
週3日以上近県を走り回って、合間に3,000〜5,000字程度のコピーを
書いていました。これによって、大卒初任給程度の収入ができたのです。
法人からの案件は安定するな…と気づき始めたわたし。
社史との出会い、クライアントワークへの扉
その後の私の仕事を大きく変えたのが、社史です。
『〇〇商事 70年の歩み』とか、そういうやつです。
書庫の奥に埃をかぶって置かれていて、誰が読むんだ?って感じのアレ。
でも、びっくりするくらい、未だに周年記念に作られているんですよ。
しかも数十年以上の歴史を持つ企業がクライアントなので、手堅い商売なんです。
私も関わるまで知らんかった…。
社史に出会ったのは偶然。
「法人がらみの案件やってるとこ」というゆるいイメージで、
ライターを探しているところがないか↓のような感じで探しました。
そこで出会った編集プロダクションから、お仕事をいただけるように。
最初は小さな案件をいただき、その仕事ぶり?などを判断いただいたのか、
3回目の依頼時には社史や記念誌全部を任せていただけるようになりました。
社史は、時には200〜300ページに及ぶ書籍。
一個決まるとデカいんです。文字単価も6〜10円を超えるのでオイシイ。
クライアントとのやりとり待ちの時間も多く、
取材から執筆、修正まで半年近くかかることもありますが、
ライターとしての実質作業時間は1ヶ月〜2ヶ月半と言ったところ。
膨大な原稿量や、情報集めや取材の困難さ、書籍編纂に関わる登場人物が多く
進めるのが大変(出版社などの元請けがいたり、クライアント内の人間関係が
複雑…)なので、イージーではないですし、プレッシャーも大きいのですが、
それにしても大きな案件が決まっていると、心が安定します。
取材ライターとしての経験を作って、まずは本数をこなし、その後法人案件やクライアントワークへと駒を進めた、という3年間でした。
後編へ続く。