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また1つ、目標を見つけた〜『ひと』を読んだ感想〜

2019年の本屋大賞第2位になった、小野寺史宜さんの『ひと』を読み終わった。(今更)
最近は昔に比べて本をあまり読んでおらず、長編小説を読み切れるか心配だったが、それは杞憂に終わる。
午後3時から読みはじめて、夕飯を作る前には読み終わっていた。
とても引き込まれる作品だった。


物語は20歳の男の子が天涯孤独になるところから始まる。
男の子がふらふら歩いて吸い寄せられた商店街の惣菜屋から、不思議な縁が繋がっていくという話だ。
決してドラマチックではないが、主人公の努力や優しさに胸打たれるストーリーになっている。

好きなシーンなど、語りたいことはたくさんあるが、ネタバレになるといけないのでここでは書かないでおく。
とにかく読んで!損はしないから!
と声を大にしておすすめする。

この本を読み終えて、というか最後のシーンを読んで思ったのは、「たった一文で読者の心を揺さぶれる作家になりたい」ということだった。
最後の一文でぶわっと涙が溢れて止まらない中、そう思った。
なれるかはわからないが、目標がまた1つできたので、そこに向かって頑張ろうと思う。

温かい気持ちになりたい、感動したいという人はぜひ読んでみてください。

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