自分のビジョンみたいなもの。
復帰して1カ月が経ちました
社会人8年目を迎えた2020年4月。私は出産のために8年間働いていた会社から産休育休をもらいました。そして、2021年3月に復帰し、1カ月が経っち、ちょっとした節目かなと思い、気持ちを整理してみたいなと思います。
なぜこんなに働きたかったんだろう
ブライダル×インターネットという土俵で戦う会社に入社したのは新卒のとき。大学生の頃に結婚式場でアルバイトをしながら沢山の方々の結婚式に触れてきました。その度に自分の心が豊かになっていく実感があり、結婚式は本当に素晴らしい文化だと確信しました。だから、結婚式を通じて、人の心をもっと豊かにしたいと思い、ナシ婚をなんとか減らして結婚式をより身近に(でも尊さは変わらない)したいと思いました。この文化を守らなければいけないという使命みたいな、そんなものを感じてウエディング業界で働くことを選択しました。
そして、せっかく働くなら、若いうちから活躍できるベンチャー企業であること、働く人がイキイキと仕事を楽しんでいること、そんなところも大切にしたいと思っていた矢先、今の会社に出会い、縁あって入社しました。
仲間と成果を出していくことがとても楽しくて、土日でも頭のどこかで仕事のことを考えながら過ごしてしまうくらいこの8年間走りまくっていたと思います(笑)
だからでしょうか・・・。
自分の生活の多くを占めていた仕事や会社が産休と同時に急に目の前からなくなったとき、心がぽかんとしてしまいました。行くか行かないかの目標を追う、できないことが悔しくて考える、長い時間かけて仲間と事業を伸ばす、そんな時間を失って毎日にハリがなくなってしまった気がして・・・。私は働くことで生きがいを感じていたのだと実感しました。
だから、産休育休中もずっと、早く働きたいと思っていました。息子はとても可愛いし、息子と向き合うことで教わるものもたくさんありました。でも自分の生活に働く時間を少しでも持ち、働く喜びを感じたいというのも一方であったのは事実です。息子には申し訳ないけれど。。。
人としての引き出しを増やしたい
働くことが生きがいになった理由ってなんだろうと考えたとき、それは働くことを通じて、生涯かけてなりたい人間像があるからかなと感じました。
人の可能性を信じられる人。人の痛みが分かり寄り添える人。頑張りたい人の背中を押せる人。
そんな人間に生涯かけてなっていきたいと思っている自分がいるから、色んな経験を仕事を通して重ねていきたいのだと思います。
人の可能性を信じるためには、「無理かも」と思われるようなことでも自分が乗り越えたり、そういう人を近くで見たりすることで「無理なことなんてないんだ」と思うことができるはすです。
人の痛みが分かり寄り添うためには、苦しい経験を沢山積み、そのとき人がどんな感情になるかを自分が経験することで共感することができる。もちろん、苦しい経験の量には限界がありますが、似たような経験が自分の中にあれば想像することはできるんじゃないかなと思います。
頑張りたい人の背中を押すためには、頑張りたい人がまっすぐに頑張れていない理由を知り、そのために必要な環境(物理的にも精神的にも)を整えることが大事なのではと思います。
つまりは、自分の中の経験と感情の引き出しを増やすことが、自分が生涯なっていきたい人間像に近づくために必要なことだと気づきました。。
労働を通じて、様々な挑戦を重ね、喜んだり苦しんだりする。苦しいことに直面しているときは一刻も早くこの苦しみから抜け出したいと思っていても、振り返ったとき、「苦しかったけど、自分の引き出しが増えた。いつか同じように苦しむ誰かに寄り添える。」と思うことができ、それが自分にとっては喜びであり、働くことが生きがいになった理由だったのかもしれないなと思っています。
生涯かけて、人間力を養う
人間力はちょっとやそっとの時間や努力で高く養うことは難しいと思っています。ある程度の時間はかかるし、今の努力がすぐに結びつくわけでもないし、結びついているのかもしれないが自分が実感できるにはもっと先かもしれません。
会社の仲間にも以前発信したことがありますが、働くことを通じて、人間力を養うことを大事にしてみてほしいなと・・・。長い時間をかけて、多くの経験と感情の引き出しを増やしていくことを楽しみながら生きていく。自分の今の仕事に対する目先の評価や成果に踊らされることなく、もっと長期的視点を持って仕事や働くことに向き合っていく。
生涯かけてなっていきたい人間像。自分のビジョンみたいなもの。そんなものがあるから、私はきっと働くことが生きがいなんだろうと思います。