医者の鞍替え

患者は皆自由意志でかかる医者を決られる。

クリニック
大学病院
大病院

ただ多くの人は地域の開業医にかかっている
開業医の年齢は概ね私の所属する医師会でも60歳を超え、開業医は高齢化している

この現実を患者は敏感に感じている。

「このクリニックは自分の人生を終わるまで自分の面倒みてくれるのか?」

「この医者の診断、治療は本当に正しいのか」

いろいろな疑問が患者には湧いてくる

当院に通ってくる患者にこういうことをよく言われる

「(複数の医療機関をかかっている、昔からのかかりつけがある患者が)こちらで全て見ていただく事はできませんか」

と言われることを多く経験する

もちろん当院は来るもの拒まず去るもの追わずなクリニックである。

ただ面白いのは患者は医者の鞍替えをすることに関して、患者自身が非常に臆病で、メンタル的に大きなハードルとして捉えている。

「今までかかっていた医者に何か嫌がらせをされるんじゃないか」
「そう簡単に医者を変えることはできないのではないのか」
「(私に)チクられたりしないか」
「医師会がなんか言ってこないか」
「診療情報提供書、いわゆる紹介状がないだめなのではないか」
「今までのデータがあるから…」
「今までの絡みがあるから…」

ご丁寧にいろんなことを想い描いてくれるが、医者の鞍替えに関しては至極簡単なことである。

先に述べた通り、患者は自由意志の下、受診したい医者を決めていい。

紹介状も必ず必要なものから、かかりたい医者に行ってみてほしい旨を伝える。薬を飲んでればお薬手帳を見せる。原則これだけで概ね紹介状と同じ位のものにはなる

またそれによる弊害は何ら一切ありません

冒頭で言ったように患者が受けたい医療を受ける権利があります。

自分の体のことだから、自分が納得できる医者、納得できる医療機関で治療すべきである

大層に患者様がいろいろな思いを馳せていただけるが、医者なんてものは大したものではない

ラーメンの好みが人それぞれあるように、医者の好みもまた人それぞれである。

そのため、まずいラーメンをすするよりも、うまいクリニックに行けば良いのである。

お大事に

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