夫婦と自由恋愛とネットワークビジネスと意趣返し
ー自分の中で抑えているものがあると
自分以外の人を無意識に抑えてしまうー
だからわたしは、解放してみることにした。
もう嫌われてもいいし、理解されなくてもいい。
わたしは、自由に恋愛したい。
好きな人はいつも、一人や二人はいる状態でいたい。
相方さんは好きだ。大切な人だ。
だけどこの先一生相方さんしか見てはいけない、深く関わってはいけない
と言うのはどうにも苦しい。
このことを明確に自覚し受け入れられたのは
あることがきっかけだ。
わたしはここ数ヶ月、相方さんがやりたいと言っていることを
どうにも許容できないでいた。
相方さんにとっては大切なことだが
わたしにとってはぶっちゃけ嫌いなもの。
いわゆるネットワークビジネスと言うものだ。
ちなみにわたしはサプリ系のネットワークビジネスを一つ二つ齧ったことはあるが
「なんかそう言うことじゃなくない?人間の本来持ってる生命力や意識や思考の力を信じた方が良くね?」
と思ってすぐにやめた。
あと繋がりがめんどくさい、組織が嫌い、と言うのもよくよくわかったし
わたしは盲目に信じることができない性分だ。
で、相方さんがそのネットワークビジネスの
グループというか組織というか仲間というか
そこに関わることを酷く嫌悪する自分がいて
けれども相方さんの人生なのだからわたしがやめろと口を出すのは違う。
と思いつつも口を出したくなるし、出さないまでも心がモヤモヤすること多々。
これはもう離婚も視野に入れるかな。
と言うところまで来て
「その道をずっと進みたいのなら、わたしはついていかない」と
相方さんにはっきりと伝えた。
相方さんが関わっているそのグループは
わたしにはどうにも「気持ち悪い」と感じてしまっていて
でもそれだけは言ってはいけない気がして言ってなかったのだけど
とうとう言ってしまった。
嫌いな理由は具体的論理的にあげればいくらでもあるけれど
一番は「気持ち悪い」と感じるからだ、と。
で、これは思いっきり意趣返しだと自覚した。
数年前に、わたしも同じことを言われたのだった。
わたしがその当時ある講座を学んでいて
それは「女性が性について学び解放する」ことを目的としたもので
NLPという心理学・心理手法を学びながら並行して性について学ぶ講座だった。
当時は子宮系なんて言われてたっけ。
それを「気持ち悪い」と。
明確に嫌悪された。
その講座の受講生同士で色々話したり意見交換できるのはとても楽しかった。
けれどそれに伴って変化するわたしに対しては
はっきりと「気持ち悪い」と相方さんは感じたらしい。
そういえば「宗教みたい」とも言われたな。
それが結構ショックだったわたしは
そこから無意識に相方さんに嫌われないように気をつけていたようで
性に関することも可能な限りノーマルな表現を心がけ
相方さんにときめくことのみを自分に許可し
気が多いこともエロいことも
心の奥底から相方さんが許容できるであろう一定量以上が出てこないように
無意識に調整し抑えていた。
そしてそれに気づいてしまった。
だから、相方さんがわたしの好きじゃないものに入って変化していくのを
許せなかったのだ。
「あなたの「枠」に合わせてわたしが我慢してるのだから、あなたもわたしの「枠」から出ないでよ」
そう言う心理だ。
これはいかん。
これでは抑えてばっかりでお互いが苦しくなるスパイラルだ。
自由とは真逆の、自分らしさとは真逆の、
相手に合わせて自分を苦しめる関係性は、絶対だめだ。
そう思い至って、決断した。
もう相方さんに嫌われてもいい。気持ち悪がられてもいい。
だから、わたしはわたしの大切にしたいものを大切にして
世間の価値観とか無視して、自由にする。
恋愛でも恋人でもセフレでも自由にする。
だけじゃなくて、どんなことでもとにかく相方さんに遠慮しないで解放することにした。
かと言ってすぐにマッチングアプリ登録とかはしないけど。
そう言うのは独身の時に色々やってるので
性の解放と言いつつエゴのまま欲求不満を爆発させる類のやり方はしない。
でも、「抑えなくていい」と言う心理状態は極めて解放感があって気持ち良い。
呼吸がしやすい。
心が軽い。
だからまずは相方さんに謝った。
そして相方さんにも自由にやってもらうよう伝えた。
お互い、自由に自分の信じた大切なことをやっていこう。
そしてその自分の自由を、お互いの自由を、尊重しよう。
その結果、お互い別々の生き方を選ぶようになったらその時は別れよう。
けれど一緒にいたいと思うなら、一緒にいよう。
別れること、一緒にいることを目的としないこと。
そして息子の親はわたしと相方さんであることは何があっても変わらない。
父として、母として、息子の幸せを大切にすることが絶対であることは、変わらない。
そうやって二人で納得のいく着地点に降り立つことができた。
死ぬ時に、「自分らしく生きた。やりきった。あ〜楽しかった!」と言って死にたい。
それは、相方さんに対しても同じ。そう思ってほしい。
恋は人生を豊かにするもので、性は人生を楽しくするものだ。って
わたしはそれを、もっと確信して生きたい。
そのための、より幅広い
革命的な喜びの一歩を踏み出せたことで
生きるって、楽しいな。って思えた。
そしてまた、相方さんを好きになった。