クラウドファンディングでつっかえる

物語を作ると考えた時、まず考えたのは作る時間の確保だった。
絵なり文字なりを描くには時間が必要だけれど、今わたしは生活のための仕事をしていて、時間はどうしても限られてくる。
というか、仕事は仕事で勉強を求められ、絵は絵で勉強が必要で、正直脳が追いつかない。
悲しいかな不器用なわたしは頭が切り替わらないというか、どちらも中途半端になっていく。

かといって、仕事を辞めるのはちょっと悩ましかった。
仕事を辞めて自分を追い込み、背水の陣で挑む。そういうやり方もあるだろうけれど、個人的には生活に心配が出るとそれはそれでは不安で気が散りそうに思えたのだ。
基本的にわたしは弱く、だらしなく、根性なしなのである。

睡眠を削る、休みを削るという方向もまた難しい。わたしは体力がないのである、正直7時間、最低6時間寝たい。

なので、なんとかして、絵や物語作りの練習=生活費にしたい。
そうしたら仕事を辞めることができ、たくさん作る時間ができる。

そう思い、次に考えたのがクラウドファンディングだった。
理由は簡単で、有名人の西野亮廣さんがそう言ってたからである。

根性なしなのでほんともう先達の知恵に頼りたい。
ありがとう先達の知恵。

クラウドファンディングなんてやったことないしよくわからないけれど、とりあえずリターンがいるらしい。
西野亮廣さんは自分なら似顔絵を描くことをリターンとするとおっしゃっていたが、わたしならロボットの練習がしたいのでロボットだなと考えた。
あなたをロボットにします。それが一つ。

もう一つは、あなたの名前を物語に登場するお店の名前にします、とかかなと考えた。
カーネギーホールで有名なD・カーネギーさんも「人は自分の名前にとても興味がある」とおっしゃっている。
サダハル・アオキしかり、HANAE MORIしかり、偉人はブランドにおのれの名前を掲げる。名前とはそういうものだと、わたしのバイブル「人を動かす」にも書かれている。

クラウドファンディングの文も考えた。これがいいのか悪いのかは全くわからないがとりあえず考えた。

だが、しかし。

ふと気づく。自分の中で一番大事なものがなかった。
作ろうとしている作品の中身と、それを示す絵である。
さすがに絵がまったくなしはいかがなものか。
なので今は、一生懸命、絵を描いている。

なお、広告力もいるようだが広告力はまったく自信がないのでこれも悩みどころである。
うーん、うーん。

やることは、まだまだ山積みのようである。

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