物語を考える 1
どんな物語がいいだろうと考えて、最初に作ろうと思ったのは「ココロの想像図書館」という物語だった。
⬇︎それはこの絵の元の物語。
探偵を自称する女の子(ココロ)と平凡を自負する男の子(トノムラ)がひょんなきっかけで出会い、いろんなものを「見つける」物語。
10月より前から考えていた物語で、この時は絵本と画集の間くらいのものを作れないかと考えていた。
現代ベースにすこしの不思議が滲む物語。
藤子・F・不二雄先生も「すこしふしぎ」という言葉を残されている。
バスから外を眺めたときに、立ち並ぶビルの景色が概ね灰色だなあ、ここに何が映ったら楽しくなるのかなあとぼんやり考え、最初の絵ができた。
ココロとトノムラのふたりが不思議な図書館の本を通じていろんな人を見つけていく。
かくれんぼで見つけてもらえなかった男の子。友達がいない女の子。
自分の才能を誰かに見つけて欲しいと願う大人──。
ただこの物語、エンディングは誘拐殺人犯を見つけ、犯人の家の冷凍庫からココロの死体を見つけ、ココロが「見つけてくれてありがとう」と笑う、というエンディングであった。
この物語を考えた1ヶ月後くらいに,これは絵本の内容なのかと思いとどまった。
あと、単純に、具体的な話が思いつかなかった。
そのため、今のところはお蔵入りである。