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虹のすべり台|ショートショート

みーちゃんはお母さんのスカートに隠れて、イヤイヤをしていた。
コースケ君に糸電話の相手を頼まれている。

お見舞いに来ていたみーちゃんは、コースケ君の残り時間が今夜までだと知っていた。糸電話をしたら、自分もあっち側に連れて行かれそうで怖かったし、大好きなコースケ君が逝ってしまうのはもっと怖かった。

「ねぇ、お願い!」

コースケ君にウインクされて、みーちゃんはしぶしぶ紙コップを耳に当てた。嬉しそうな声が糸から伝わり、モジモジしちゃうな。

すると、その糸が、コースケ君のママのへその緒と繋がり、くるくると螺旋を描きながら、ものすごい光を放って天に昇っていく。

みーちゃんが目を凝らすと白い竜が見えた。
竜が、虹の滑り台に向かっている!
あとはコースケ君がうまく、ママの…お腹に…入れ…れば…

「みーちゃん!遅れるわよ!」
お部屋のカーテンを開けるお母さんの大きな声で目を覚ますと朝だった。

「今日から小学生でしょ。コースケ君が迎えに来てるよ!」

(410文字)



お読みいただきおおきにでした!
昨日と今日は、童心にかえるシリーズ〜♪

わたしたちは生まれてくる時に、雲の上、虹のすべり台をシュー!っと滑って、お母さんのお腹の中に入るんだとか。あれ、ちゃうかったかな(なんやねん)。

はじめましてのあなたへ贈る
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ほなほな、また明日〜!

脚本で韓国デビューを目指す会社員です! もし、アタイをサポートしてくれはるのなら…あなたのおはようからおやすみまで笑いで見つめるライオンと化します(ガオー)