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放置諸島開発日記[4]バグから生まれたコンボシステム

金沢から帰宅したにずみです。
石川県、本当にいい所でした!

プラグインの改造をしていたら…

今回はコンボシステムの裏話!

タイトルにもある通り、コンボシステムはバグから生まれたのですが、
その始まりは、アイテム取得表示のプラグインを改造していたことがきっかけでした。

このプラグインはアイテム取得時に、
メッセージウィンドウではなく取得インフォを一行表示することで、
わざわざウィンドウを閉じる手間をなくし、ゲームテンポを向上させる優れものなのですが…

アイテムを連続で取得すると、取得インフォが画面を埋め尽くし、視認性が悪くなる問題がありました。
そこで、同じアイテムを取得した時は表示を同じ行にまとめる改造を施しました。

例えば、雑草を4個→3個と入手した場合、

  • 雑草入手!×4

  • 雑草入手!×7(ここで先程の×4の行は消える)

といった感じで表示されるのですが、
テストした結果、実際に雑草を入手した数が
4+3=7個ではなく、
4+7=11個になっていました。

本来なら明らかにバグなので修正するのですが、
にずみは「これは面白い!」と思い、なんと仕様化することにしました。

バグから仕様へ

連続で採集や戦闘をすると発生するバグなので、「コンボ」システムとなりました。

そして、どうせなら経験値もコンボで増やそうと思い、
さらにプラグインを改造してそうなるようにし、
コンボ数と獲得経験値も表示するようにしました。

そうしてコンボシステムが完成しました。

説明書にも仕様として記載。

このシステムのおかげで、これまで単調だった採集などが、途端にアクション性のある楽しいものになりました。

コンボシステム誕生にあたって、元となったプラグインの制作者様、本当にありがとうございます!
そして、今回ばかりはバグにも感謝!

重要アイテムにはコンボが発生しないように

ただ、ちょっと注意点がありまして…

ワープストーンや8枚メダルのような、数量限定のアイテムでコンボが発生してしまうと、アイテムが想定より増えすぎてしまいます。
特に8枚メダルでコンボが発生すると、メダルスキップという、RTAでありそうなグリッチにつながります。

これも面白そうではあるんですが、さすがにまずいので、こうしたアイテムは入手インフォではなくメッセージウィンドウで入手表示し、コンボにならないようにしています。

あのパズルゲームと同じ道を辿っていた

実は、これとほぼ同じようなことが起きたゲームがあるんです。
XI [sái]という、初代プレステを代表する名作パズルゲームでして…

そんなある時、消えかけたサイコロに同じ目のサイコロをくっつけるとそれも消えていくというバグが発生したんです。偶然の産物でしたが、「これは面白い」となりました。「チェイン」ルールの原型ですね。

[ 【PS Classic】若さゆえの怖いもの知らずだから作れたゲーム──『XI [sái]』インタビュー – PlayStation.Blog 日本語 ]

チェインを繋げていくのがとても楽しく、めちゃくちゃはまったゲームです。
放置の合間に遊んでみるのもいかがでしょうか。

他に、バグから生まれた面白いゲームシステムとしては、
スーパーマリオ3Dワールドのダブルマリオもありますね。

それがじつは・・・、配置ツールでスタッフがまちがえてプレイヤーのマリオを2人置いてしまってみつけたものなんです。

[ 社長が訊く『スーパーマリオ 3Dワールド』|Wii U|任天堂 ]

ゲームのバグはよくプレイヤーや開発者を苦しめるものですが、時にゲームを彩ってくれることもあるんですねえ…

早く次の島を実装したい!

さて、現段階の放置諸島を遊び尽くした島民の方々は、おそらく以下のどれかのプレイに落ち着いていることでしょう。

  1. チュートリアルからの周回を延々と繰り返してオーブピース稼ぎ

  2. イベントのお宝を手に入れるまで放置し、手に入れたら周回…を繰り返す

  3. 周回はせず、ひたすらレベルやステータスを上げる

  4. 飽きたのでプレイ終了

率直に言って、まだ作業感がありますね…。
というのも、ゲームのにあたる部分…
例えば敵を倒しまくったりしてレベルを上げるとか、
先ほどのコンボも利用して素材を集めて
障害物をどんどん突破していくとか、
そういった所がまだないのです。

これを導入するには、やはり次の島の実装しかありません。
今はイベントで時間を稼いでいますが、もうそろそろアップデートをしたいところ。
おそらく来週かそれ以降になると思いますが、もうしばらくお待ちいただければと!

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