見出し画像

1Qで好業績!!「4092 日本化学工業」についてIRにヒアリングしてみました。

日本化学工業の概要

4092 日本化学工業株式会社は、無機化学品を中心に製造・販売する日本の化学企業です。主な製品には、硫酸、塩酸、硝酸などの基礎化学品のほか、工業薬品や機能性材料、電子材料などが含まれます。特に、高純度の化学品を提供し、様々な産業の製造プロセスを支える重要な役割を果たしています。自動車、電子機器、医療などの分野で広く使用されており、環境に配慮した製品の開発にも注力しています。

業績の注目ポイント

 25年3月期第1Qの決算では、機能品事業において営業利益が急激に伸びているのが分かります。前年同期比で10倍以上です!この業績が2Q以降も続くのであれば、今後株価が上昇する可能性が高いと考えられます。

事業別営業売上 *マネックス証券 銘柄スカウター参照
事業別営業利益 *マネックス証券 銘柄スカウター参照

上記業績に継続性があるか、一時的な要因なのかを判断するために、下記IRへ質問を行っております。

IRへの質問

質問日:10月9日 質問方法:メール

以下、質問内容
<機能品事業_電子セラミック材料に関して >
「通信向け需要が回復傾向、車載向けで好調」との記載がありました。
・通信向けの需要が回復のところは、スマホ・タブレットの需要が回復してきていることに伴い、御社の電子セラミック材料の需要が回復してきているという認識でよろしいでしょうか。もしくは、5G基地局やその他のIoTデバイスの需要のことでしょうか。
・また、車載向けで好調という点に関しては、自動車の生産台数が回復傾向にあるため好調ということか、それとも、EVの普及に伴い御社の電子セラミック材料の需要が増加しているということでしょうか。
<機能品事業_有機機能材料に関して>
「海外向け触媒が大幅に落ち込みも、量子ドット向けや有機合成用触媒原料で大幅伸長」との記載がありました
・量子ドット向けで大幅に伸長した背景としては、24年5月に発売となったiPad Proで有機ELディスプレイが採用されたことに伴い、需要が大幅に伸びたという認識でよろしいでしょうか。
・有機合成用触媒原料が大幅に伸長した要因は何でしょうか。
・海外向け触媒が大幅に落ち込んだ要因に関してもご教示ください。
・農薬原体の主要顧客向けが大幅に伸長した要因をご教示ください。
<機能品事業_電池・電子デバイス材料に関して>
・電池材料に関して、価格改定を行った時期・何%価格を上げられたのかご教示ください。
・回路材料に関して、異方導電材料向けで大幅伸長した要因は、スマホ・タブレット・PCの需要回復に伴い、異方性導電膜の需要が増加したという認識でよろしいでしょうか。
・高純度電子材料に関して、半導体向けの一部製品で需要が回復したということですが、本格的な回復はどれぐらいの時期を見込んでいるでしょうか。
<機能品事業_全体に関して>
・1Qにおける営業利益率が約20%とこれまでにない高利益率となっております。この部分の理由に関してご教示ください(利益率の高い製品にシフトしている。価格改定を積極的に実施している。工場・設備の増強により生産コスト低下など)
・価格改定の記載が、電池材料に関してのみ記載がありましたが、その他の材料に関しても価格改定は実施されていますでしょうか。また、今後も実施される予定はございますでしょうか。
・1Qにおける好業績に関して、一時的な要因(期ズレによる前倒し、特需など)はございましたでしょうか。
・業績において、季節性はございますでしょうか。
<化学品事業に関して>
・クロム製品がメッキ向けで大幅伸長した要因は、自動車の生産台数が回復したことが要因という認識でよろしいでしょうか。
・化学品事業に関しても、価格改定は実施されていますでしょうか。また、今後価格改定する予定はございますでしょうか。
・業績において、季節性はございますでしょうか。
<その他>
・24年春号の四季報にて、徳山工場で電子セラミック材料の生産能力を1.8倍に増強。25年春稼働。との記載があります。1.8倍は、いつの生産能力との比較になりますでしょうか。また、現時点からは何倍程度になりますでしょうか。
・増強の設備投資の進捗は順調でしょうか。
・売上・営業利益の為替感応度と、25年3月期の想定為替レートをご教示ください

IRヒアリング結果

回答日:10月10日 回答方法:メール

以下、上記質問内容についての回答

ここから先は

2,262字

¥ 200

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?