澄んだ空気と渓流の人
眩しい日差しを遮る木々に囲まれ
繁吹きを上げながら下る渓流の如く
岩の間を流れる澄んだ水
冷んやりとした清涼な空気の中に
鳥や獣の鳴く声が木霊する
折り重なった葉の隙間から溢れる光が
柔らかく辺りを映し出す
青く苔生した岩の佇まいは
悠久の時を物語る
岩は水を弾き
水は岩を穿つ
押し流されてゆく石は
磨かれ続け
やがて艶やかな玉となる
地層の奥深くには
太古より果てしない時を経て固められた
混じり気の無いダイヤモンドが眠る
地表に顔を出すことなく
地中深くでその存在感をもって
輝き続ける
その輝きが全身を包む時
暁と共に眩い光が
始まりを告げる
サポートありがとうございます!! 綴れる幸せ。