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スティックのリバウンドをコントロールするコツを伝授! テキスト版 Moyashi先生のドラムレッスン

あなたのドラムライフを最適化するドラムオプティマイザー、Moyashi先生こと持冨です。

今回は、リバウンドコントロールについて解説します。「スピードを上げるには指を使え」とか、「リバウンドを作れ」と教わったのに、全然スピードが上がらないよ! という人には、目から鱗の内容になっています。

それでは行ってみましょー!


まず結論から。リバウンドのコントロールは基本的には腕で行い、指はその補助をするのが正解です。

指だけを一生懸命動かしても力が入るだけで、仮に速く叩けても、硬くうるさい音になりやすく、リズムも必然的にプッシュビートになります。
日本人ドラマーの99.99%以上がプッシュビートなのも、この辺りの影響が大きいのかもしれません。

以前、力を抜いて腕を振るとき「振り上げると指は閉じていき、振り下ろすと指は開いていく」と解説しましたね。

そのままスティックが打面に当たると、スティックが何度か跳ね返って、そして止まります。これがリバウンドです。
力が抜けていて、身体の動きに逆らわずにスティックを振れば、ある程度のリバウンドは勝手に作られます。


よく紹介されている、「振り上げたら指を開き、振り下ろしながら指を閉じる」振り方では、指がスティックの邪魔をして、リバウンドが作られません。そのため、その都度意識的に指を動かして、リバウンドを作らなければなりません。


ただ振り下ろしただけの状態で、何回リバウンドしているか数えてみましょう。僕の場合は8回前後リバウンドします。

では今度は、そのリバウンドを4回に抑えてみましょう。勝手に4回弾んだら振り上げます。腕も指も使いません。音符はキレイに並ばなくて良いので、しっかりと4回で振り上げます。

これを今度は3回でやり、2回でやります。その回数で的確に振り上げてください。


次のステップは、スティックのリバウンドに合わせて、腕を使って音符がキレイに並ぶようにコントロールしていきます。まだ指は使いません。
先程と同じように、4回、3回、2回でやってみましょう。
手首主動の人は手首で、肘主動の人は肘でコントロールします。※主動=どこを中心として動かしているか


次は速度を上げます。速度を上げる際に、ようやく指をほんの少し使います。ここがポイントです。指はこう使うのはNGです。

正しいのはこちら。


支点を明確に作り、スティックをシーソーのように動かすのではありません。
支点は流動的になりますが、どちらかと言えば中指、薬指、小指の側になります。

親指の付け根が動いていれば、上手く叩けるようになります。というか、力が抜けていていれば付け根は自然と動きます。
支点を作って、親指が固定されていると、付け根は動かなくなってしまうので注意してください。


あとは慣れるまで繰り返し行います。2連打、3連打、4連打と試していきましょう。これが左右の手でできれば、ダブルストロークも簡単ですね。

片手で連打を続ける場合は、これにモーラー奏法を足していきます。モーラー奏法の基本的な動きは、また別の機会にお話しようと思います。


今回は以上となります。
疑問等あれば、コメント欄にコメントをいただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう、お疲れ様でした!

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