Time Capsule
このツールのことは知っていたけれど、
なんとなく、使っていなかった。
『 自分の気持ちを完全に記憶できているうちに表現しないと 』
周年記念のペンミを終えたドヨンさんから届いたbubbleでハッとした。
なにか残さなくてはいけないと、唐突に思った。
『 表現したことが皆の記憶に残る 』
私が書き綴る文章は僅かな人の目にしか止まらないし、記憶に留まることもほとんどないけれど。
でも私の記憶には残る。
あるいは、埋めたことも無いタイムカプセルのように今の感情をいつかの私が受け取れるのかも。
これが備忘録か、と、22年も生きてきてやっと真理を知った。悔しい。
何せ私は大掃除で2ヶ月分しか埋まっていない日記帳を見つけ、来年こそはと決意するような人間だ。
一体いくつの、何年分の感情が流れ去ってしまったのだろう。
喪失感と共に気がついたことがある。
私が彼らと出会っていなければ流れて、跡形もなく消えてしまっていた感情たち。
すぐに取り出せる本棚のタイムカプセルには数多の感情が、記憶が詰まっている。
本来の意味を持たない開け閉め自由のタイムカプセル、それはつまり好きなひとたちの音楽のこと。
想いが込められたアルバムのこと。
予想通りだったかな、ありきたりかな。
でも今、そう思ったから書き残しておこう。
音楽と生きるってアーティストやアイドルにしかできないと思っていたけれど、私にもできるんだね。
気付いていなかっただけで、彼らと出会ってから私も音楽と生きていたみたい。
Back 2 Uを聴くと名古屋公演を思い出して、当時抱えていた悩みやハマっていたお菓子まで思い出す。
윤슬を聴くと不意に見あげた空にまんまるの月が浮かんでいたあのときめきが蘇る。
始めてしまったからにはドヨンさんのように気持ちを表現していこうと思っているけれど、私にはNCTから贈られた音楽というタイムカプセルがある。
それってなんだか、とってもうれしい。
2ヶ月分しか埋まらなかった日記帳は手放して
これからも音楽と生きていきたい。
音楽と生きる。
ドヨンさんと生きる。
どっちもおんなじ意味だね。
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