「グラスルーツ」を意識するのは”サッカーだけ”じゃないよね、という話
こんばんは。佐藤奨(さとうつとむ)です。
10月に入って、急激に動きが増えて、noteを更新する時間をつくれませんでしたので、1本くらいは何かを書いておこうと思い、ギリギリのタイミングに今回の「グラスルーツ」を意識するのは”サッカーだけ”じゃないよね、という話を書きます。
「グラスルーツ」の意識は”サッカーだけ”じゃない
「グラスルーツ」は、サッカーではよく使われるフレーズですが、グラスルーツとは「草の根活動」という意味もあり、他のあらゆるスポーツにも取り入れられる概念です。競技普及に取り組む我々も、先週までは全日本選手権、本日は根っこの競技認知拡大や、はじめる選手を増やす活動と関与幅が広めです。
その競技の置かれた状況で取り組めることが異なる
例えば、我々の活動の軸として「BMX」という競技の普及活動があるのですが、BMXレースや、フリースタイルの競技は「完成形」の競技をそのまま見てもらうには、専用の競技場が必要で、BMXレースに関しては競技場が郊外にあり、なかなか競技のそのものを見てもらうことや、体験してもらうことができません。
例えば、すでに部活動にある競技だったり、民間のクラブチームやスポーツ少年団があるようなスポーツ、民間や公営のどちらも、近所にその競技が取り組める「施設」があるような競技と、置かれたステージが異なっています。
我々としては、民放のテレビでもなかなか放送されない、ニュースにもなりにくい競技を軸に活動してきたので、多くの方との「接点」をどうつくるのか。競技そのものを見せにくいのであれば、その競技の予告編でもいいから接点がつくりやすい「カタチ」に変容させる。そして、それを、つい、見たくなるカタチ、つい、やりたくなるカタチを模索して展開しています。
知らないアーティストのライブ会場には行かない
競技場に来てもらうことも、とても大切なことですが、知らない音楽アーティストのライブが、例えば遠く離れた会場で行われるとした場合、わざわざお金を払って観賞しないのと同じように、知らない競技、応援したい選手の居ない競技を、わざわざ遠方まで時間を作って応援しに行きません。
だからこそ、できる普及のカタチはなんなのか?を追求しているわけです。
本日、お台場のヴィーナスフォートにて実施してきたタイムレースは、五輪種目である「BMXレース」さながらの雰囲気で、本格的なレースと同じようなスタートゲートシステムを設けて実施しています。
細かな話は割愛しますが、大会で利用しているパンプトラックとは、五輪種目である「BMXレース」のコースの最後の直線に設けてある「リズムセクション(パンプセクション)」をモチーフにしていて、参加している子供たちは、ただ単純にレースに参加して楽しみながらも、実は五輪種目にもつながっているようなイメージです。
ショートクリップ映像
先ほど「接点」の話をしましたが、こうしたショッピングモールなどの人の目に触れる「接点」となる場所で、あえてやることが大事だと思っています。
人の目に触れることを意識したショー
越谷レイクタウンなど、イオンモールにて何度か実施してきている #空飛ぶチャリ AIR TRICK SHOW もその一つです。
BMXフリースタイル ・パークという種目も、五輪にて行われる種目ですが、多くの方に競技を見てもらうためには、専用の競技場の造成、または、専用のパークを仮設でつくる必要があります。
そうなると、都市部ではなかなか競技を見てもらうことが難しいでしょう。
そうした発想から、出張ショーのチームをつくって、こうした人が集まる場所に出向き、その競技の一番の見せ所である「大ジャンプ」をする。それがこの #空飛ぶチャリ AIR TRICK SHOW なのです。
長々と書いてしまいましたが、これらが取り組むことの断片ではありますが、認知度の低い競技が取り組む「草の根活動」は、様々あると思います。
大切なことは、どういうカタチなら、多くの方を惹き付けるのか。つい、やりたくなるのか。楽しいのか。時には、形式に囚われずに発想していくことが大事だと思っています。
まとまると、「グラスルーツ」を意識するのは”サッカーだけ”じゃないよね、ということと、他の広く普及した競技と、そうではない競技では、ステージが異なるので、取り組み方のカタチが異なるのではないか、例えば、我々なら、こんな取り組みしてます、ということに触れたお話でした。