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SNSにいるスポーツビジネス界隈の方々のほとんどが「セカンドウェーブ世代」である説。

こんにちは。佐藤奨(さとうつとむ)です。

今、Twitterを中心とするSNSにいるスポーツビジネス界隈の方々は、たぶん「セカンドウェーブ世代」で、これから第一線に入っていく人がたくさんいる状態。今、実際に最前線で動いているほとんどの方は年齢でいえば40代・50代以上の方々がメイン層で、ここSNSだけではスポーツビジネス業界の全体像が見えにくい状態と感じてます。

・業界のトップランナーはSNSにはあまりいない

日本のスポーツを動かしている(特に決裁者クラスの)世代は年齢的に上の世代なので、SNSを一部の方しかやられていないのでしょうね。また、現段階で実際に大きな大会に関与している方々も、業界のトップランナーでありながら、組織の内側にいるなどして発信がしにくい環境にあるのだと推察してます。

つまり、今、スポーツビジネスのトップランナーは、一部の方を除き、SNSには居ない状態(または、いるけれどSNSに慣れてなくて目立ってない状態)。

今ここにいる方々は、これからの世代かこれから働きたい(関わりたい)人のボリュームが多い気がしています。この傾向が良い悪いという話ではなく、SNSだけで判断してしまうと色々実体とズレそうだなという印象です。

(スポーツ界の重鎮の方々がたくさん集まられておりました。ここにいるほとんどの方は第一世代の方々でした。)

・第一世代は旧来の体育的な考え方が混ざり合う中でも成果を上げてきた

ちなみに、ここでの『スポーツビジネス』の定義は、スポーツの仕事をメインの事業としてやることを指しています。ここでいう第一世代とは、スポーツの商業化、またはそれを活用した事業に早くから関与し成功させている方々。旧来の体育的な考え方が混ざり合う中でも成果を上げてきた、まさに第一世代。

これからスポーツビジネスの最前線に入っていくセカンドウェーブ世代は、最初の第一世代が作ってたきっかけ(例えば、本年ラグビーW杯や来年の五輪、Jリーグの成長など大きな波)をベースに、最適化されつつあるビジネス環境に入っていく世代。ようやく下地が整いつつあるところに飛び込み始めたと思います。

スポーツの商業化のハードルが高い中で第一世代は成果を上げてきています。今のセカンドウェーブは、どの競技にも”稼ぐ力”が求めらるタイミングで、強化だけでなく、ビシネス視点の重要度も上がった状態で活動できるのがこれまでと異なります。商業化を好まない人もまだいますが、着実に環境は変わってきています。

補足ですが、第一世代のトップランナーとは、例えば、川淵三郎氏のような方のことです。川淵氏はその世代では珍しくTwitterをやられていて投稿もよく拝見していますが、他の50代以上のトップランナーの発信はあまり見ないです。やられているけれども、目立ちにくいというのもあると思いますけれどね。

・スポーツの持つ本来の価値を見い出して行くのが次世代が担う役割

スポーツの中で、商業化できるものを見つけてビジネス化してきたのが第一世代で、スポーツなら全体的に『商業化』が必要という機運になっているのが今です。スポーツの持つ本来の価値を見い出し、それらをビジネス化できるか否かは、これからのセカンドウェーブ世代にかかっているのだと感じています。

ここでいう『商業化』とは、売り上げ重視とかそういうことではなく、スポーツであっても通常の会社と同じように、営利を追求し、働く人に給与が払われる仕組みになっていくこと。現場や事務方の待遇の改善などが求められるようになること。それらを、ここでは『商業化』という言葉で表現してます。

ちなみに私は『スポーツビジネス』をスポーツ”エンターテイメント”ビジネスという意味で使ってます。”エンターテイメント”のビジネスの中のスポーツというジャンルという理解です。スポーツの語源から辿ると広範囲で明快な定義が難しいですが、エンタメを真ん中に関連ビジネスがある、という意味合いです。

ということで、今回の、これらスポーツビジネスに関与する世代とその傾向の表を作成したので参考になればと思います。

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(こちらの表の補足説明:第一世代が創出したスポーツビジネスの中で働くセカントウェーブ世代もいるとは思いますが、これからスポーツビジネスが拡大して行く中で、セカントウェーブ世代がスポーツビジネス界で担う役割や傾向と捉えていただけたらと思います。また第二世代とせず、セカンドウェーブとしたのは、まだ波が起きている段階で第二世代ではないというニュアンスを持たせたかったからです。)

まとめますと、SNSで見えすいスポーツビジネス界隈の方々のほとんどは、「セカンドウェーブ世代」である可能性が高く、その部分だけでスポーツビジネスを判断すると実態とズレた視点を持ってしまう可能性があるということです。

SNS経由ですと「第一世代」のトップランナーと触れる機会が少ないがゆえに、スポーツビジネス業界の全体像が見えにくくなる可能性があります。

スポーツビジネスに本格的に取り組むのであれば、意識的に、現地現場や「第一世代」の視点に触れていくことが大切だと感じてます。

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