自閉症と学校生活

 自閉症の長男はなかよし学級をつかい、普通の学校に通っているが、登下校はまだ一人ではできないので、妻が送り迎えをしている。
 今日は妻が用事があり、私が仕事を早めに切り上げて迎えにいった。

 なかよし学級のあとは16時まで子供達を預かってくれる放課後サービスみたいなものがあり、長男もそこでいつも待機している。

妻からは宿題したり、楽しそうに遊んでいるよと言われていたので、どんな様子なのか楽しみにしていた。

今日見に行って、ちょっと嬉しかったのだが、ほかの友達と楽しそうに遊んでいたのだ、親の立場としてはシンプルに嬉しかった。
息子の周りにいっぱいの友達が代わる代わるやってきては楽しそうに笑っているのをみれた。

言葉はしゃべれないがコミュニケーションはとれるみたいだ。

私が迎えにきたというと、めずらしく父親がきたので息子の友達が今日起こったできごとをいっぱい話してくれる。
まだ1年生なので、支離滅裂な話ばかりだが、私に息子と遊んだことを伝えたいというその気持ちだけで心がいっぱいになった。

私が用意できるのはお金の環境と父親としての思いでぐらいだろう。

しかし、かけがえのないものがあるとするならば友人と友人と過ごした楽しい思い出だろう。こればっかりは運だ。まわりにいい人、いい子供たちに恵まれた息子の運と先生の教育のおかげだろう。

言葉が話せなくても、障害があっても、人が近くにいてくれるのあれば、少々の障害などあってないようなものだろう。

一人では乗り越えられなくても二人なら、三人なら大勢なら障害はきっと苦にならないのだろうなと思えた一日だった。


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