超新星爆発が地球に及ぼす影響は? 手がかりが「木の年輪」にある可能性
【大マゼラン雲の超新星残骸「N 63A」(Credit: NASA/ESA/HEIC and The Hubble Heritage Team)】
この画像は地球から約16万光年彼方にある大マゼラン雲にある超新星爆発の残骸です。米国コロラド大学ボルダー校の研究グループによると、このような地球から遠く離れた場所で起きた超新星爆発の「痕跡」が、地球の木の年輪の中に埋め込まれている可能性があるようです。
超新星爆発は質量の大きな恒星が終末期に引き起こす爆発現象です。たった数ヶ月の爆発現象が生み出すエネルギー量は、太陽が一生かけて放出する量とほぼ同じです。研究を率いたRobert Brakenridge氏は、こうした超新星爆発が地球から遠く離れた場所で起きたとしても、オゾン層に深刻なダメージを与える可能性があるといいます。
超新星爆発が地球に及ぼすリスクを調査するために、研究グループは「木の年輪」に着目しました。地球上に一番多く存在する炭素の質量数は12ですが、質量数が14の放射性同位体(以下、炭素14)がわずかに存在します。木は二酸化炭素を内部に取り込みますが、そのなかには炭素14からなる二酸化炭素も含まれており、年輪に炭素14の「痕跡」が残ります。>>続きはこちら
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Image Credit: NASA/ESA/HEIC and The Hubble Heritage Team
Source: Phys.org
文/Misato Kadono