【文系女子でもできた】締切に間に合わないその時に!AI(人工知能)と一緒に書いた脚本を公開します
こんにちは、中高大と演劇をやってきました、都内OLなぎです。
演劇をやっている人あるある(?)として、「台本が本番に間に合わない!!」という苦悩の叫びを何度も聞いたことがあります。
今日は、そんな産みの苦しみをAIがラクにしちゃった話と、実際のやり方を紹介します。
こんなひとにおすすめです🍔
締め切り間近になってもアイディアの神が降りてこない人
自分にない発想をベースに脚本や小説を書きたい人
ChatGPTがすき、どんなふうに活用してるか知りたい人
なぜやろうと思ったのか🍔
最近、ひょんなことから「短い脚本を書いて持ち寄り、読み合わせる」ワークショップに参加することになったのですが、実は最後に脚本を書いたのは7年前でした。(高校演劇や大学の演劇サークルで脚本を書いてました)
演劇とは適度な距離を置いてバリバリ社会人してきた数年間のことを思うと、7年前の延長線上の書き方をするのはなんか嫌だなー、なんか「今の自分だからやろうと思うような」面白いことできないかなー、と思っていました。
実際に取った方法🍔
脚本の世界観を決める設定を考えた上で「脚本のプロットのアイディア」をAIに出してもらい、そのプロットをもとに自分で脚本を執筆しました。
1.アイディアを書き散らす(ゆるゆる1週間ほど)
まず、繋がっていないアイディアをWordに書き散らします。
どういう瞬間を描きたいのか、そもそも何のために脚本を書くのか、
興味のあること、好きなこと、筆が乗りそうなものを書き散らします。
ここは、普段から創作をしている人だったら飛ばしていいかもしれません。私は創作が久しぶりだったので、自分がどんなものが好きなのか思い出すために好きなものを言語化してみました。
やり方も自由でいいと思うのですが、私はこんなExcelを使ったりもしました。今回は最後のセリフを指定されていたので、それを「誰が」「どんなふうに」言ったのかランダムで組み合わせるExcelを作り、どの組み合わせの時に自分が興味を持つか、なんてことも考えてみました。
2.登場人物やシチュエーションを決める(30分)
ある程度自分のときめきポイントが見えてきたら、場面設定や登場人物を決めます。ちなみにこの時点で締め切り前日でした。普通に書いてたら絶望ですが、私は今回余裕です。だってAIと一緒だから!!
私は自分と同じ「ベンチャー企業で働く人」に向けて書くことにしました。社会人になってから会社の人をお芝居に呼んだときに、なかなか文脈が共有できなくて難しかった思いもあったので、他の人が書かないなら自分が書こう!と思ったからです。
こんな設定ができました。
3.ChatGPTに指示してプロットを書いてもらう
ここでChatGPTの登場です。
先ほどの場面と登場人物をベースにプロットを書いてもらいます。
しっかり返答してくれているのですが、内容があまりピンとこなかったので、リテイクをお願いしてみました。
2つ目に出してくれたアイディアがかなり気に入ってイメージが湧いたので、この方向性で行くことにしました。
また、舞台となる会社のサービス内容などの細かい設定にはこだわりがなかったので、ChatGPTのご加護に任せてしまおうと思いさらに指示しました。
書けるイメージが湧きました!
4.プロットに沿って(時には無視して)脚本を書く
(6時間ほど)
プロットがあり、どこに向かえばいいかがなんとなくわかっているので、筆はほとんど止まらずに6時間ほどで書き上げることができました。
短編だったから迷いづらかった、ということも大きいとは思うのですが、執筆中にほとんど筆が止まらないのは気持ちよかったです。
大枠はChatGPTのご加護を参考にしつつ、プロットを「時には無視して」書くようにしたのも個人的にはよかったです。
ワークショップに提出した脚本🍔
文字数は5348字でした。
脚本の読み合わせが終わり、脚本への感想などを一通り終えた段階でChatGPTの存在をバラしたところ、だいぶ驚きがあったようです。
「自分のアイディアや美学以外のものが作品に混じるのっていやじゃない?」とか、「有用な道具だったらそれは全然活用していいと思う」とか、いろいろな考え方があるようでした。
【参考】理論的な話🍔
先日Twitterでも話題になっていた松尾先生のスライドで改めて今回私がやったことが腹落ちしたので貼っておきます。
私は元々セリフやシーンを考えるのは好きだけどプロットを書くのは苦手、というタイプだったので、プロットのアイディア出しにChatGPTの力を借り、個人的にはすごく心地よい共同作業ができたと感じました。
またその他にも、人間がゼロから書いたシナリオに対して、ChatGPTが会話文やセリフをつけたり、添削したりするというパターンもあるのかもしれません。
おわり!
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