[散文二編]勝手な幸せ/ひぞえのくに ひなたのくに
家族も子どもも恋人も
勝手に幸せになってくれればいい
あなたの幸せを
あなたの思う わたしの幸せと 重ねないでほしい
わたしは十分、幸せだ。
あなたも勝手に、幸せでいてほしい。
それが わたしも、幸せで
わたしも勝手に 幸せになる。
勝手な幸せと
勝手な幸せを合わせて
もっと幸せっ!!!!
に なったらいいな。
令和三年十月二十五日
日当のくに 日添えのくに
わらわのいま居るは ひあてなるか ひぞえなるか?
この手の紡ぐいかなる関係性も
陽の下 公明正大に 照らされて居たい
母よ わたしはとおくへ 歩き来た
遠見塚から見渡す 宮城の野原のかぎりを 幾層もまたぎて
祝福くれ給え
わたしのこころははれやかで 何も案ずることはない。
わらわの下りし 河のほとりは ひあてなるか ひぞえなるか?
ひとたび結びし 契りのしるし
われをなみだに留め置くなら 敢えて天にかえすはことわりなり
母よ わたしは もうすこし 先の景色がみてみたい
みやぎの ひたちの やまとのち 学びのみちの かぎりも知らず
たとい それがあなたの知らぬ みちだとしても
祝詞唱え給え
わたしの この身は よろこびにみち
明日すら 案ずることはない。
令和三年十月七日
智未
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