岩戸と子
岩戸
顕在意識はわたしをいじめる
じわ、じわと 戸口を塞ぐ
たとえ開いても、それは不法なことであるかのように
通せんぼしてまくしたてる
潜在意識は水面遠くもぐる
おしゃべりもそこそこにしてよとそっぽを向く
逢いに来たのに、あなたは居ない
鉄格子のようなその境界線に
人知れずあちらへ踵を返す
その目じりに一筋の涙
その目じりに一筋の涙
令和4年1月6日
子
ただあなたを安心のうちに抱きたかった
ただあなたと安心のうちに住まいたかった
食う寝るところに住むところ
ところ変われど
あっさりと
あなたと居れるときを何の後ろめたさもなく
晴れ晴れと迎えられるように
わたしは創造性へ花もてゆく
わたしは創造性へ花もてゆく
黄泉の国の階段を降りてゆく
令和4年1月6日
いいなと思ったら応援しよう!
投げ銭は、翻訳の糧になります。