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いよいよだ!!【無料記事】

朝は5時頃から起き出し、もう一度温泉に入った。

夕べ降りだした雪が一晩中降り続いた様で一面の銀世界。
かなりビックリした。
やっぱり長靴を持って来て正解!
さすが雪国である。
Kさんの予約は10時…
もう数時間後に迫っている。
緊張は、どんどん高まる。
朝食も味など感じる事無く終わった。
果たして私はKさんに何を言われるのだろう…
父の死について何か分かる事があるだろうか…
数日前、祖母との会話で分かった事だが父が最後に家を出た時、何も言って出なかったらしい。
いつもなら必ず出掛ける時は祖母に声をかけて行くのに、その日は何も言わずに出て行った…
それの意味する事は一体何か…
そして父は、ちゃんとに成仏して天国に行けているのか…
そんな事を考えるうちに迎えのタクシーが到着した。
さあ!Kさんの元へ出発である。

ホテルからKさんのお宅まではそんなに遠くはないのだが、ホテルと下北駅との中間位にあたるのでホテルで待っている佐々木さんとヒカリと、この後どうやって落ち合おうか悩んだ。
ホテルのチェックアウトは11時…
ネットの書き込みによると沢山の人が待っていて、かなりの時間待つらしかったので帰りは新幹線の指定券も買っていない位だ。
しかしKさんのお宅に到着してみると待っている人は数人だけで、多分チェックアウトまでにはホテルに戻れそう…
タクシーは呼ばないで普通に道路で拾うとかは無理なのかな…
そんな事を考えていながらも物音ひとつしない空間で緊張は最高潮だ。
震える手で申し込み用紙に私と父の名前と生年月日を記入した。
私のひとつ前の人は昨日ホテルの送迎バスに乗れなかったおばさんだ。
待っている人には、みんな連れがいる。
親子だったり夫婦だったりするのだろうか…
前の前の人が部屋から出て来た。
泣いている。
気を失いそうな位緊張して怖じ気付いた。
待ちながらブログの更新をした。
私はブログの記事を書き貯めているので出来ている記事をメールで送信しただけなのだが、それすらも精一杯な程ドキドキしていた。
そして遂に…
部屋から出て来た私の前の方に
「次の方どうぞ」
と言われた。
いよいよKさんに会える。
父に少し近付けるのだ。

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