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Shupines新体制特番!


諸事情で一旦は流れた新体制特番。 仕切り直しての開催。
司会は佐藤遥(ex.notall)

アイドルの配信番組を多く手掛けるワロップ放送局ならではの、痒いところに手の届く構成。
フリップトークとゲームでメンバーの人となりを浮かび上がらせて行く。

佐藤遥の仕切りがまた巧い。
盛り上がる手応えのある部分は引っ張り、膨らませない方が良い話が始まると落としどころを探して纏め、人前で話すことに未だ慣れていない新メンバーが喋り易い雰囲気を作り、残り時間で何が出来るか尺を読みながら刈り込んで行く。
伊達や酔狂でアイドルを8年やっていた訳ではなく、アイドルに対してすべきでない事をしない。
飽く迄も魅力を聞き出すための上げたり下げたり。

成瀬陽菜からの、「大人アイドルの魅力とは?」との問いに「話が通じること」と答える佐藤遥。
特典会などでのアドバンテージに成り得る、と。
これは経験則から得られた答えであろう。

今回は配信時間以外も含めてライブは無し。
人となりを掘り下げるのに徹した1時間。

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成瀬陽菜は
・食いつきやすい話題の提供
・話を膨らませる受け答え
が出来るので、佐藤遥が話を振って来る。
バラエティー慣れしていないメンバーに、身を以て「やり方」のヒントを与える。

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夏目みなみ は、フリップへの記入も、受け答えも丁寧だが、なぜそうなるのか理解の範疇を超えてくる。
「養殖では天然には敵わない」
佐藤遥も新メンバーへのアドバイスとして話していた「本当の事を話した方が良い」と言うのは的を得ていて、付け焼刃は剥げやすい。

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藤乃さや は、考え過ぎての右往左往からの思い切りの良い決断と言う、二律背反する要素が面白い。 アイドル界の栗田健男。
考えに考えた上で、思い切って正面から出す誤答。
考えて出した答えなので、何故それが導き出されたのか説明は出来る。
そこで話が拡がる。

話の取っ掛かりにしやすい成瀬。
話を膨らませる為の根多には事欠かない夏目。
どんな無茶な振り方でも、きちんと受け切る藤乃。
ここに個性豊かな新メンバーがそれぞれのやり方で入って来る。

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矢野桜子 は、急に振られて時間内に答えを出すことを求められるのは苦手なようだったが、その為に周到な用意をしているのだと思う。
その場で振られて答えを求められることは日常的にある仕事なので、ホームグラウンドでの仕事で慣れて行けば良い。

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体育系の大学に通っており、保健体育の教員免許を持っていると言う星乃綾夏。
考えを纏めて話すことは出来ており、人前に立つことに慣れてくると、一と化けしそう。
この学業や資格についての話は初出だった筈。
まだ何かありそうな気もする。

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葵葉ほのか は、そもそも座り方からして無防備で、一挙手一投足が不穏。
何をやらかすか、何を言い出すが分からない危うさはありつつ、不確定要素としての面白さがある。

何に付けても口数手数の多い 凪白らん(お休み中)が加わると、更に面白そうではある。

佐藤遥の「まわし」の技術で感心したのは、メンバーのプライベートについてリスクが発生するような掘り下げ方をしなかった事。
学校に通っている話が出ても、そこから学部や専攻などには、相手が話さない限り踏み込まない。

人前に立つ仕事をしていると、私生活を脅かすおそれのある出来事に遭遇しやすく、男性より女性の方が確立としても高くなる傾向はある。
個人情報は、人となりを浮かび上がらせるために使える要素の一つに過ぎない。
目的さえ達せられれば、必ずしも使う必要が無く、目的は十二分に達せられている。
舞台に立つ人としての「人となり」を浮かび上がらせ、掬い取り、整理して提示する。
ライブなし、トークのみのイベントだったが、想像していた以上に楽しめた。

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(2022.9.10 記)

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