notall 9th Anniversary LIVE!!-進め!超特急ノタル行き 発車するしかナインです!-
色々あって足の遠のいていた notall。
リリースイベントを切っ掛けに足を向けるようになったのだけれど、些末なあれこれはあるものの、提供される物の質は矢張り高い。
周年ワンマンは見ておきたくなり、発売開始から日は経っていたがチケットを購入。
そんな訳で遠くからではあるが、観て(撮って)来た。
カメラバッグ担いで写真展をハシゴした後、帰りがけに神田錦町、スクエアホールへ。
公共施設なので、自転車置き場があるのが有難い。
テーブルやベンチが多くあり、ビルの中にコンビニエンスストアやカフェもあるので、開場を待つ人々の「居場所」があるのが良い。
ほぼ定時に開場。
前方からSSチケット(最前列)、Sチケット(前方※ここまでは椅子あり)
その後ろにAチケット(一般)、更に関係者席と手売りチケットのみで販売していたBチケット(後方エリア)
椅子席へは入り口を上手側に絞ってスタッフが待機。
リストバンドの色を確認して入場管理。
リストバンドを何故か巻かれずに入って来た人や関係者席の人が来てしまったり、傍から見ていてもスタッフが天手古舞。
Aチケットは相対的に少なかったらしく、縦は前後二人分くらいで横に広い鰻の寝床。
後からやってきて、中に入れないと判断したのか通路に仁王立ちしてスタッフの指示にも従わない客とか、まぁ人としてどうかと思う手合いも散見されたが、スタッフが膝送りのお願いなどをしてスペースを確保して対応。
面積としては十分確保されていたと思うが、見たい位置に立った客の前後をすり抜けて奥には行きにくい構造が災いした。
暗転して聞きなれぬ Over ture
オープニングアクトとして、ワロップの送り出す新グループ「えすれある」が登場。
事前告知で撮影NGにはなっていたものの場内では特に説明が無く、「notallが出て来た」と思って撮り始める人もちらほら。
「えすれある」は、ワロップアイドルの研修生グループとして Shupines や paslil' の母体となってきた wieee の生き残りの 高本ことね と 一ノ瀬楓依、元FES☆TIVE/ペンタプリズムの 汐咲玲亜。
アイドル未経験の 和泉伊織、望月梨杏 の5名で構成
望月梨杏は宮古島の出身。 上京する前にも何かしらの活動はしていたようだが詳細は不明。
自己紹介MCを挟んでオリジナル曲で2曲のみの出演だったが、お披露目とは思えない質の高さに驚く。
きっちり歌えていて、振りも揃っている。
MCの「廻し」も上手い。 まだ慣れていない和泉や望月にも告知の一部を任せつつ、高本と一ノ瀬が前振りをし、下地を作ってから渡す。
そして事後フォロー。
万事ソツが無い。
衣装に原色のメンバーカラーが強めに入っていたリ、激しい振り付けと聴かせる曲だったり、事務所既存のアイドルとは方向性も変えてきており面白い存在。
お披露目の翌日から早くも対バンライブの出演が入っているが、これなら大丈夫であろう。
一旦客電が点いて仕切り直し、暗転してオープニングムービー → いつもの Over ture で開演。
前半は新体制お披露目からの衣装、後半はサクラパノラマからの衣装、アンコールは夏井るながリメイクしたTシャツ。
前半と後半の衣装替えの時間は、365日の振り返り動画で間繋ぎ。
着替えつつ、息を整える。
notallの楽曲は色恋にまつわるものもあるが、それ以外の多彩さが良い。牛肉を食べたいだけの曲、ペンギン/人間同祖論、そもそもなんだかよく分らない曲etc...
アウェーの現場に強く、初見でも楽しめる。
後半のMC、美波舞緒が感極まって言葉に詰まったタイミングで新田清乃が「鼻水出ちゃった」とボソリ。
「マイクを通すな」とツッコミが入り、美波舞緒は何を話していたか忘れる。
ティシュペーパーを取りに捌けて、戻ってきて足元に置く新田。
かわるがわる取りに来て、後ろ向きで洟をかむメンバー。
「女子校の休み時間」のような、牧歌的でシュールな自由。
連綿と受け継がれる「notall感」。
アンコールが、客同士の鞘当て、腹の探り合い、自己満足の「口上」などを挟まず、自然発生且つ同時多発で始まったのは良かった。
惜しむらくは、同期できていない事。
クラップを入れる事でメトロノーム替わりにはなるので、声を出すことを躊躇する向きも、光る棒からは一旦手を放して、心情を音に託して欲しい。
終演前に写真撮影・・・と言う段取りでメンバーには伝えられていたところに、オリジナルメンバーのうち、芸能活動を続けている佐藤遥、片瀬成美、田崎礼奈、名物スタッフのY本氏、ワロップの頃末社長が登場してファンからの花束を贈呈。
「オリジナルメンバーの佐藤遥、片瀬成美、・・・えぇと、誰でしたっけ?」
Y本氏が田崎の紹介でボケる。
ここまで泣かずに来ていた広山楓が田崎を前にしてグラリと来ていたが、ここでも堪えていた。
観終えて「あぁ、楽しかった」。
書くべき様々な出来事はありつつも、満足感が全てを上塗りしていて、細かい事が思い出せない。 なんとなく幸せな気分で満たされて帰宅。
これも「notallらしさ」だと、私は思う。
(2023.06.25 記)
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