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石川野乃花 生誕祭2024

年に一度、石川野乃花がやりたい事を詰め込んだエンターテインメントの成果物としての生誕祭。
受け取る側も相応の覚悟で押上へ。

入念なリハーサルで開場が遅れるのも想定内。
ネタバレ回避のため、階段に並んでいた客を一旦排除したのは想定外。
「目を瞑ってください」ではなく「踊り場より下まで降りてください」の周到さ。

なんだかんだで受付から即入場。
生誕委員の皆様が甲斐甲斐しく飾りつけをするのを横目に、確定した撮影位置からどのレンズでどう撮るか頭を悩ます。

ほどなく開演。

セットリスト

1. Mission: Impossible Theme
2. 夢見てさようなら
3. Caligula
4. JOKER, ACE
5. snow
6. 夜明け Brand New Days / ベイビーレイズJAPAN(Symdolick Cover)
7. ストーリーボード / 上白石萌音(石川 Cover)
8. release
9. ENDLESS LOOP

いつものOvertureではなく、スパイ大作戦のテーマに乗って出て来た、スーツにサングラス、手にはピストルやライトセーバーを持った「石川野乃花以外のメンバー」。

宇宙の人なのでライトセーバーを持つ氷ノ黎、
川崎に居そうな文瀬朱

客席中央の客を排除してレッドカーペットが敷かれ、大女優「世界のイシカワ」が着物姿でしずしずと入場。
国際映画祭の新人女優賞を取った体でスピーチ。
通訳は神咲くるみ(※英語は吹き替え)

「浅草21世紀」・・・ではありません

こうした茶番には全力で乗るメンバーが揃っているので、きっちり役になり切って、ダレ場にしない。
今年も大いに笑わせていただいた。

着物姿の石川野乃花。
足下はブーツ。
自分で着付けをしているので、Symdolick の激しいダンスでも着崩れない。

それなりに激しい曲を入れておいて、着物で歌い踊るのがそもそもどうかしているが、何食わぬ顔でやり切ってしまうのもどうかしている。

セットリストを組んだは良いが、MCを入れ忘れていたようで、適当なところで間繋ぎ。
用意周到だがどこか抜けているのがまた石川野乃花らしさ。

Symdolickの持ち歌のうち、現体制で初披露となる snow 。
降り積もる雪のように、切々と。
季節感ある選択。

石川野乃花にとって思い入れのある、ベイビーレイズJAPANの「夜明け Brand New Days」
客の側もそれを尊重した節度ある盛り上がり。

私にとっては「運営の不始末のトバッチリでメンバーが酷い目に遭った不幸な事件」を想起させ、アイドルファンとして苦味を感じる曲なのだけれど、立場が異なれば受け止め方も違うのであろう。


石川のソロは「ストーリーボード 」
言葉が言葉として届く、語るが如く唄う役者の歌。
矜持と決意の表明なのであろう。 重く受け止める。

生誕コーナーを挟んで持ち歌で二曲演って〆。

今年も石川らしい生誕祭であった。

「石川野乃花をどう遺すか」今年も突き詰めて行きます。

(2024.01.28 記)

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