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スーパーエロチカ展 小日向結衣 × 小塚毅之

ギャラリー・ルデコ6階へ。

ステートメント

 スーパーエロチカ展 小日向結衣×小塚毅之を開催いたします。グラビアとして活躍する小日向結衣の初となる写真展。撮影は数々のポートレートを手掛けてきた写真家 小塚毅之氏。本展は、徳間書店より刊行された2023年“No.1写真集”と絶賛された「スーパーエロチカ」、2024年10月30日に発売された待望の第2弾「小日向結衣セカンド写真集 スーパーエロチカ2」の中からセレクトされた作品を展示販売いたします。流線型のボディを余すことなく、過激に見せつけた問題作を写真展で表現。写真家 小塚毅之氏による執拗なカメラワークが生み出す“妖しい世界観”を味わう空間となっています。是非、他のメディアでは味わえない、唯一無二の作品群をご覧ください。

給湯室の前ではなく、展示室に入った所に受付。
中が見えそうで見えない感じに置かれたパーティションには、割と攻めたカットがB0でお出迎え(ここだけ撮影可)

この写真がお出迎え


西側の高い位置の窓には暗幕を貼って塞ぎ、トイレ前の低い窓の前にはパーティションを置いて直接入る光を遮る。

柱は隘路となる側は使用せず、表になる二面を使用。

中央のテーブルには、今回の写真展の元となった写真集2冊(勿論、購入できる)。

パーティションは仕切りと壁の延長としての使用に止め、作品は壁面に展示。
西側の一番長い壁にはアクリルの小品をズラリ。

在廊していた小塚毅之は「恐縮している3/4スケールの松任谷正隆」と言う感じで、小柄で実直そうなナイスミドル。

展示作品はグラビアアイドルとしての王道的なものから、かなり切り込んだ「そこまで?」と驚くものまで幅広く。
塞ぐように置かれたパーティションのエントランス側に貼られたものも、それなりに攻めたカットではあったが、反対側に貼られたものは更に生々しく攻めたもの。
これを「実直そうな人」が煩悩に衝き動かされて撮っていると考えると面白い。

この「表と裏」をヒントにして作品を端から見直すと、攻めた表現のものが、さり気なく、無造作に混ぜられている。
「王道」「王道」「王道」「覇道」「王道」「王道」「邪道」「王道」
ずらり並んだアクリルの小品も、こんな感じ。
他の作品も然り、流していていると目が蹴躓き、驚く。

写真集として、頁を繰ることによってのみ見えてくるものはあり、そこに紙の出版物としての意味と価値がある。
写真展には、その空間に身を置くことでのみ体感できる視覚体験があり、同じカットを使っても体感できるものが異なる。

B0に伸ばされた煩悩を三次元化したものも、アクリルの小品の群れに混ぜられた危険物も、この写真展でのみ体感できるもの。
それとは分かりにくい、写真展のビックリ箱。

(2024.11.17 記)

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