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FILLS撮影会2周年写真展 〜We FILLS everyone〜

今年は出せる写真が無かったので、見る側として会場へ。

AtelierY -原宿- の階段を上がろう・・・としたら10分撮影と思しき人。
一段落したところで上へ。

出展枠は
A4 1点/3点
A2 1点/2点
複数枠での出展も可能になっている。

A4 3点の枠、A2 2点の枠は縦に並べることが予め決まっており、組写真として見せたい人はこちらの枠を選択していた。

A2は大きく1点で見せることも出来るし、コラージュにしてA2に纏めることも出来る。
この辺りはデータ入稿のみで出展できる「写真を分かっている主催者」だから出来るやり方。

モデルに過度に阿らない写真が多い。
歓心を買いに行かないと言うか、良い写真を撮る事で報いる形。

当世風の、レタッチソフトが暴走して色彩が溢れるようになった物や、肌補正を過度に行った左官仕事のような物は無く、総じてし「写真」になっている。

写真の前に立ち塞がって話し込む出展者に閉口する事もあった(※一と声掛けるまでも無く、気が付けば避けてくれる)のだけれど、一か所に屯するのではなく徐々に移動して行く。
なんだろう?と思ったら合評をしていた。
まぁ、空いた時間にやるべきだとは思うが、写真を撮りたい人が集まる写真展を象徴する光景ではあった。

その間にもお試しの10分撮影は間断なく続いており「いってらっしゃーい」「おかえりなさーい」がひっきりなしに。
コミュニケーションの手段としての側面はありつつ、写真を撮る事は疎かにしないのは、行き帰りに遭遇した10分撮影をする人々の振舞いからも窺い知れた。

以下。目を惹いたものなど。

まつえふ/永安いずみ
モデルを蔑ろにせず、阿らず、程の良い線で切り取った構図が良い。

とーる/やまもといずみ
小道具や衣装前提の写真だが、やまもといずみ の収まりが実に良い。
引きの絵で映える。

シマ・シマ子/飯田みなみ
飯田みなみの撮られ方の上手さに唸る。
どう切り取られてもきちんと絵になる。
モデルとして仕事はしているが、それが分かりやすく「仕事」として出ない。

K.Arakita(sha_na)/永安いずみ
カメラマンとモデルの阿吽の呼吸と言うか、どう撮ろうとしているかがモデルの側にも共有されている。

G/早川秋帆
A4の小品1点のみだったが。
落ち着いた色調と間の良い構図。
良いけれど良すぎない。
その構図への早川秋帆の収まりの良さ。

「この手があったか」「この人はこう撮ると映えるのか」
様々なヒントと気付きが、掘れば掘る程出て来る。
噛むほどに味わい深い、スルメのような写真展。

(2024.11.03 記)

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