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彩月貴央×福島裕二写真展-パラレル

階下のテナントが内装工事中だったが、中に入ると気にならない。
展示スペースの1/2を使って通常展示、1/4で受付と物販、1/4で有料展示。

縦長になった通常展示スペースの両端には、横位置のB0。
恵比寿にあった頃によく使っていた展示手法。

初めの長い壁にはスタジオ撮影と街撮スナップ。

街撮は神宮前界隈(即ちこのあたり)。

スタジオはブラインド越しの光が入るところ。
笑顔のカラー9点、笑顔以外のモノクロ9点。

BOの作品を挟んで、短い壁に水の使えるスタジオで撮ったもの。

有料展示スペースには、水の使えるスタジオで撮ったものが、より大きなサイズで。
布面積や露出度の多寡とかそう言う事ではなく、「見せたいけど見せたくない」「本当に見たい人にだけ見て欲しい」種類の写真。

彩月貴央がカメラとどう向き合ったのか、内面も含めてカメラの前に何をどう晒したのか、その核心の部分。
殊更暴き立てるような撮り方はしないが、彩月貴央がカメラの前に晒しているものは糊塗せずつぶさに撮る。

斜めから光を当てた顔を反対側から斜めに切り取ったカット。
睫毛の先から虹彩までのピント。
瞳の奥の奥に宿るもの。

これを観られただけでも、課金する価値は十二分にある

(2024.11.17 記)

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