Symdolick ONE-MAN LIVE 〜 unlimited 〜
暮れも押し迫った12月28日、仕事納めなので休むに休めず、しかし定時では逃げ出せる。
職場に銀箱を担いで行く訳にも行かないので一旦帰宅。
撮影可能席の最後方にはなってしまうが、舞台からの距離としては然程変わらないと判断して長めのレンズから使えそうなものを見繕ってカメラバッグに詰め込んで会場へ。
開場には間に合わないが開演には十分間に合った。
スチルもムービーも、確実に仕事をする人々が入っており、撮影可能席に陣取る人々の写真にも期待できるので、モノクロは500mm/f8ミラー、カラーは80-320ズームと心中する事にしてニッチなカットを狙う事に専念。
客入れのムービーが流される中、入場済みの客が談笑。
演者もそうであったと思うが、客の方も「遣り切った」一年。
納会のような感じで和やかに
曲の質、オケの質、スピーカーの鳴らし方、音の行き渡らせ方、丁寧な仕事。
適度な圧はありつつ、歌詞が言葉として耳に届く。
これはボイストレーニングや当人の営為の賜物でもある。
金管楽器のように張りのある雨音凜子、木管楽器のような柔らかさと伸びやかさの氷ノ黎。
囁くような文瀬朱、語るが如く石川野乃花、魂の叫び神咲くるみ。
歌い方も五人五色。
要所々々の煽りも提案から挑発まで各種取り揃えてお届け。
客の方も翻弄されるのを楽しみつつ、煽られるごとに熱量が上がる。
ついつい撮る手を停めて、見入り、聴き入ってしまう。
ライブの半ば、この日お披露目の新曲「夢見てさようなら」。
そして、お台場の、あの暑かった日のドキュメンタリームービー。
客も演者も、よくやったと思う。
Caligulaで〆て客電が落ち、アンコールへ。
スタッフの動きが慌ただしく、何が起こるのかと思ったら、メンバーが客席から登場。
客席内の通路を、ひとしきり練り歩いてから舞台へ。
今日のと言うか年末にあたっての所感を一人ずつ。
上手く行かない事もぶつかる事も多かったが
「過程を愉しむ事が出来た」
と語っていた神咲くるみ、それが表情にも現れていた。
叶えられなかった事もあったが、実り大き一年であったことを噛み締めつつ、新しい年への期待も持てる。
キボウノヒカリ燈る素晴らしいワンマンライブだった。
(2024.01.02 記)
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