♮リアスクライブ定期公演Vol.2 海の日SP 「夏だ!海だ!リアスクだ!そしてなんと!ブルままもだ!ナツ☆スクライブ 南斗六星 真夏のマリンルック ブルーラグーンでラストサマー公演」
酷暑である。
体温より気温の高い新宿の街を、東新宿へ。
地下道を選って、直射日光の当たらぬ道を歩いても暑いものは暑い。
会場である新宿NINE SPICESの向かいのドトールで開場まで涼んだが、並んで中に入るまでに再び汗だく。
アイドル見物の決死隊である。
リアスクライブは謎の「マリンルック」、ブルーなままでは来海りりが学業で休演でありつつ、浴衣で出るとの告知。
ライブハウスの雰囲気も、客の振舞いも、コロナ以前に戻りつつある。
ほぼ定時に開演。
ブルーなままで
一人お休みの4人体制だが、穴の埋め方が上手く、欠落を感じさせない。
外山大輔プロデュースなので、AKB48に親しんできた人の耳には馴染みやすい楽曲。
予習の為に見た2023年2月26日に行われた2ndワンマンの動画。
ベートーベンの月光からイントロに繋いで行く構成など、楽曲制作者が近い所にいる(そもそも本人である)強さ。
外山楽曲は客が考えて振る舞える「余白」が作り込んであり、送り手の提示する正解に従わなくて良い自由がある。
ブルーなままでの客も、その自由を楽しんでいる。 画一的なものではなく、一とひねり。
AKB48の劇場公演の、中盤のあたりが続くような楽しさ。
リアスクライブ
「マリンルック」は、そうなるだろうとは思っていた、それぞれが思うマリンルック。
セーラー服であったり、夏の海辺で映える服であったり、そうなるであろうと思っていた方向性ではありつつ、想像を超えたところに落とし込んでくるのが面白い。
天乃さやは、高めのポニーテールに、夏の屋外には絶対着て出ることでは無いであろうオフショルダーのワンピース。
百年に一度あるかないかの椿事に必死にシャッターを切り過ぎたため、保存フォルダには致死量を超える天乃さやが溢れている。
首、鎖骨、肩、腕。 見せられる自信がある、そこまで絞れているから選べたのだと思う。
相変わらず、表向きに頑張ってるアピール的なものを一切しないのだけれど、顎のラインもスッキリと、目に見えて絞れている。
グループを引っ張って行く自負もあるのだと思うが、言葉ではなく、姿勢として見せるのが、実に「らしい」。
夢咲あむは、浜辺のナンパ師みたいな風体。
嵌り過ぎて居て面白い。
チャラチャラしつつ、決めるところは決める。
ファンタジー方面に振った日向みゆと、正統派の紺セーラーの姫宮るな。
どちらもセーラー服なのだけれど、設定のつけ方が面白い。
異世界に転生してチートしそうな日向みゆ。
夜中に目覚めると部屋の隅に立っていそうな姫宮るな。
涼風つばさは、挑戦的に短いタータンチェック柄のスカートと、ピッチピチな白ブラウス。
露出度を上げつつ、事故が起らぬよう、下に一枚着たり穿いたり。
オチを買って出る侠気。
愛芽ばくは、当人曰く「ジブリアニメに出て来そうな」白いワンパースに麦わら帽。
麦わら帽子が効いている。 夏らしく、爽やかに。
この日だけの特別演出は、ももいろクローバーZの「ココ☆ナツ」。
客席にもココ☆ナツサークルが出現。
ありったけのやりたい事を詰め込んだ、校則の緩い女子高の夏祭りのような喧騒。
冷房が故障するくらいの熱気。
リアスクライブらしい、定期公演だった。
(2023.07.17 記)
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