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@ JAM PARTY vol.105 2部

今日の Shupines は観ておかないと後悔するのが確実なので、万難を排して横浜へ。2部の出演は

KAMOがネギをしょってくるッ!!!(OA)
LOVE 9 LOVE
Finally
Shupines
パピプペポは難しい
ネコプラpixx.
(※出演順)

何とか辿り着いて入場すると、KAMOがネギをしょってくるッ!!! が始まったところ。

KAMOがネギをしょってくるッ!!!
久しぶりに見た 宮坂まいこ(ex.paslil')が元気そうで安心した。
相変わらずアイドルとして「アイドルで在ること」に誠実。
振り付けと言うものは、合わせる機会が少ないと、ともすれば独自解釈になりがちなのだけれど、宮坂まいこ は振り付けに自分の色を付けない。
勢い余らず、走らず、遅れる事も無い。 安心して見ていられる。
喋らせると割と不穏で、そこがまた面白くもあるので、グループの中で自分の色を出す機会があるとまた伸びるのではないかと思う。

Finally
登場するなりタオル曲用のタオルをステージから投げたり、それでも行き渡らなかった客には配ったりするアトラクションから、それを使うタオル曲へ。
目当てで来ていない客も巻き込もうとする力業に感心する。
前方に客を寄せる煽りがあると、それに呼応してフロアの客がフロア中の客を前に寄せるべく声を掛け方を叩いて回るなど、随所にパワープレイが入っていた。
私はこう言うのは真平蒙御免ので後方から高みの見物。
指示/命令系の煽りと、それに説得力を持たせる層の厚い歌唱力が Finally らしさか。
「LANDSTAR」の歌詞の「ろくとうせい」に引っ掛かる。
帰宅してから調べたら表記は「六灯星」だったが、肉眼で見える下限の明るさである「六等星」を想起させる言葉選びに知性の欠落を感じた。

ネコプラpixx.
一人お休みで5人体制。 更に藍川みり の喉の調子が悪く歌唱無し。
フォーメーションが修正しきれておらず、1人分のスペースに欠落を感じさせるところは有ったが、歌は途切れることなく繋がっていた。
これは 増田みい が自分のパートも含めて埋める獅子奮迅の働きによるもので、MCでは少し息切れする感もあったが、良い仕事。
しかし、やらせれば出来てしまうからなのだと思うが、 増田みい に負荷を掛け過ぎているのが気にはなった。

Shupines
中ほどの出番での登場。
@ JAM PARTY に出るのは初めてで、2部のみの出演である事を考えると悪くない位置。

セットリスト

Overture
1.あいらびゅ!
2.泣き虫おもちゃ箱
3.DREAMY GO ROUND
4.仰げば尊し
5.星と涙
6.しゅきです!

初見でも取っつきやすい、盛り上がれる曲を並べつつ、聴かせる曲である「星と涙」も入れて来る意欲的な選曲。
リハーサルで或る程度は調整されていたようだが、本番で喉の開いた横音ひなの声量というか音量/音圧が調整の限界を超えてしまったらしく、若干音が割れ気味なのが可笑しかった。

マイク音量のバランスが良いのと、叫ばない歌唱なのとで、歌がオケに負けていない。
自分の歌がしっかり歌えていて、歌詞が言葉として耳に届くので、聴かせる曲を持ってきても座持ちが良い。

客の方も「隙あらばMIX」みたいなところが無く、聴くべきは聴き、盛り上がるところも「盛り上がり方」に舞台の上に居る人への敬意を欠くことが無い。

全員が全員と仲が良い訳でも無く、それなりに諍いもあったりはするが、それを現場に持ち込んで空気を悪くするようなことは無く、それぞれの楽しみ方を尊重してステージ上のアイドルと向き合う。
盛り上がりたい人は盛り上がり、跳びたい人は跳び、静かに見守りたい人・見入りたい人はそうする。

毎週の「歌コン」の延長線上に年に一度の「紅白歌合戦」があるように、@JAM EXPO への過程に @ JAM PARTY はある。
まっすぐに続く道ではなく、結果か伴うとも限らないが、動員やパフォーマンスを測られ、確かめられているのは間違いないし、それは客の振舞いも含めてのものだと思う。
この Shupines の現場としての心地良さは、客の分母が増えても保たせていきたい。

進行表と台本が各グループに配られており、それぞれのグループ内で担当者を決めて進行していたが、Shupines はオープニングを藤乃さや、エンディングを横音ひなで分担。
進行表を読み込んできているので間を外さないし、台本に書かれた科白を自分の言葉として落とし込めているので棒読みにもならない。
ガヤが欲しい所では適度に声を出し、頷くなどして目にも分かりやすく反応。
バラエティーの基本の「キ」をしっかり押さえている。

これを切っ掛けに、より広く知られ、高みに登って欲しい。

(2025.02.12 記)

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