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続・オタクの偶然は必然でこれは恋


タイトルセンスが甘え。


わたしがクールダウン期間に出会った新しい恋がジャニーズだった。

2次元のアイドルを追いかけていたとはいえ、3次元のリアルなアイドルを推すというのは急に敷居が高く感じられて、躊躇った。

「アラサー目前の成人女性が今更ハマるジャンルではない」と心の奥底のどこかで思っていたことは否定できない。何なら今だって少しは思っている。

しかし、もうそんな理性的な考えでは到底自分を説得できないところまで来ていた。


自らこの大海原に飛び込んだわけではない。
気がついたときにはもう遅かったのだ。
いつの間にか情報を追っていて、
いつの間にか彼等の一挙手一投足に夢中で、
気がついたら頭の中は彼らでいっぱいで。

これを「恋」と呼ばずしてなんと呼ぶのか。



きっかけは2019年12月19日の夜。
何故覚えているかと言うと、特番を見ながら自分のTwitterで大騒ぎしていた形跡が残っているからである。今現在そのアカウントは鍵をかけているのでリンク出来ないのが惜しい。


その特番がぐるナイのゴチ20だ。


もうこれ以上は語らずも伝わるだろう、だがしかしわたしの口から言わせてほしい。

わたしはSexy Zoneに偶然、奇跡のように出会い、それでいて必然的に、運命のように惹かれてしまった。

これは紛れもなく恋だ。


あの特番でわたしは初めてちゃんと中島健人という人間を見た気がする。かれこれ5年ほど音楽を取り扱う仕事をしている為、それまでもSexy Zoneの音楽に触れたことはあったし、国民的アイドルと言っても過言ではないであろう彼のことも当然知っていた。

ただ、それは名前を知っているだけで、わたしは中島健人のことも、Sexy Zoneのことも、何も知らなかったのだと思う。

その放送は年末の総清算SPで、クビが決まる特番だった。ご覧になった方も多いかもしれないが、彼、中島健人はこの年、ゴチをクビになった。

この日、彼が流した涙があまりにも美しくて、心からの言葉に胸を打たれて、テレビを前に何故かわたしまで涙を流して座り込んでいた。

この日から、わたしは中島健人というアイドルに興味を持った。


あたかも「初めてのジャニーズ」かのような口ぶりだが、実はこれが初恋ではない。わたしの初恋はもう15年ほど前、それはもう、わたしのオタク史にも色濃く残っている、KAT-TUNとの出会いだ。

デビュー当時をご存知の方ならお分かりいただけると思うのだが、当時の彼らは向かうところ敵なしと言っても過言ではない圧倒的オーラを放っていた。間違いなく今の世代に影響を与えたと思う。斯く言うわたしもそれに魅了されたうちのひとりだ。

ちなみに当時は赤西仁担当だった。小学生ながらに彼のセクシーな歌声と唯一無二とも言えるパフォーマンスやセンスにどうしようもなく惹かれた。

そんな淡い初恋はどこまでも続く、ということもなく、あっけなく終わりを告げてしまった。理由は、まあ、ご想像にお任せして。

わたしの人生において、直接的に自分には返ってこない何かにお金をかけて応援するという楽しさ、「オタク」というものを教えてくれたのは6人だった。ありがとう、おかげで紆余曲折のあるこの人生が非常に楽しく、前向きに捉えられている。

そうして彼らから離れて、先の投稿でも触れたようにわたしは2次元・声優という界隈に足を突っ込んだわけだが、まさかここにきてまたジャニーズという歴史を繰り返すことになるとは思わなかった。

確かに今の推しと距離を置こうとは考えていた。倦怠期に突入した冷静になりつつある頭で、ここまでの自分のオタクとしての歩みを振り返るとあまりにも金銭感覚がとち狂っていることに気が付いてしまったからだ。もう遅い。

こちとら「遺伝子からオタク」と表現するくらいには日常とは別の、オタク活動がわたしにとって生きる糧・支えとなりすぎていた。もはや「在宅になりたい」、「在宅でもそれなりに需要と供給のバランスが満足に取れるオタクがしたい」という何とも我儘な思考を繰り返していた。

「来年は現場減らす」が口癖と化していた2019年12月末のわたしにとって、ジャニーズというのはあまりにも丁度良かった。

全く知らない世界ではなく、デビュー組となるとツアー・コンサートは大抵年1回と現場の数が圧倒的に有難く、多く見積もってもその他にカウントダウンコンサートや番組協力、各個人の露出など自分の手を伸ばす範囲が知れていて、且つ在宅でもテレビや雑誌など至る所から供給を受けられるという充実の福利厚生である。

見事に次の恋に相応しい、ジャストフィットなコンテンツに再び出会ってしまったわたしは、即座に情報のアップデートを始めた。
ジャニオタとしてそれなりにやっていくため、自分の中のオタクとしての優先順位は総入れ替えだ。年末という、一年の総決算のタイミングはまさに丁度良く、全てがこうなるために事が運んで来たのではないかと都合よく捉えてしまうほどだった。



こうしてわたしは偶然にして必然のように運命に導かれ、菊池風磨のオタクとなった。





……なんで?



#つぶやき #自己紹介 #ジャニーズ #オタク活動 #SexyZone  



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