転職面接で話す「エピソード」について
セカンドゴングの高木屋です。
転職の面接で話す機会が多い「エピソード」。
今回は、「エピソード」を尋ねる面接官の意図、また面接で話すための「エピソード」の整理方法についてまとめます。
転職の面接で過去の経験や能力を問われた際、「エピソード」を話すことでより具体的な印象をもたせることが可能です。
また、面接官側から「エピソード」を尋ねられる場合もあります。まずはエピソードを聞く面接官の意図から整理します。
「エピソード」を尋ねる面接官の意図
面接で面接官が応募者の「エピソード」を尋ねるのには当然意図があり、大きく分けて以下の3点です。
仕事の「進め方」を具体的に知る
「仕事観」を知る
「成果」の信憑性を確認する
書類では、応募者が、何を仕事で実現したいのか、そのためのプロセスをどう築き、実際にどのように行動したのか、ということを立体的に捉えるのはは難しいもの。
その人が何をどう考える人なのか、具体的なエピソードを通じて応募者を知りたいという意図が面接官にはあるのです。
たとえば営業職の場合、「成果」だけではその人の考え方や特性は見えてきません。
しかしクライアントの課題をどう捉え、そのためにどのような提案を考え、準備をし、どう成果に繋げていったかというエピソードを聞くことで、面接官はその人の「特性」を見ることができます。
また、選考では職務経歴や実務経験、スキルを「盛る」人が一定数いるものです。書類は「盛る」ことができても、具体的なエピソードを聞けば、職務経歴や実務経験、スキルが当人の申告通りかどうか、面接官が判断するのは容易です。
面接官はエピソードを通じて、応募者の仕事の「進め方」や「仕事観」を知り、また「成果」の信憑性(その人の成果なのか、組織の成果なのか、など)を確認しています。
「エピソード」の整理方法
それでは具体的に、どのようにエピソードを整理していけばいいのでしょうか。面接に向けて、エピソードの種類や整理方法についてまとめました。
エピソードの種類
40代が面接で話す(または問われる)エピソードは、仕事における「成功体験」「挫折体験」の2つがメインです。まずはその2点を整理しておきましょう。
エピソードの整理方法
以下の4項目を1〜2文ずつでまとめることが大事です。
結論:何のエピソードか、どのような成果を出せたか、どのような挫折をしたか、を一文で
課題:その成果を出すために、どのような障壁があったか
対応:課題に対してどのような行動を起こしたか
結果:それにより、どのような成果を挙げられたか
挫折体験(失敗体験)のエピソードの場合は、以下のの3点でまとめましょう。
結論
要因
学び
大事なのは、「課題」がきっちり設定されていること、また「課題」の設定と、その「課題」への「対応」がそれぞれ適切かどうか、です。
「対応」だけを羅列してしまうと、「課題」は何か見えないまま、やみくもに行動する人、という評価になりがちです。
「課題」をしっかりと分析している、というプロセスをきっちりと入れておきましょう。
まとめ
・「エピソード」を尋ねる面接官の意図は、「仕事の進め方」、「仕事観」を知ること、また「成果」の信憑性を確認することにある
・「エピソード」は結論、課題、対応、結果の4段落で整理する