40代の転職活動で、なぜ不安になるのかを考えてみる
セカンドゴングのBBです。
40代に入ると、転職を考えていても不安なことばかりですよね。
こんな気持ちになっている方も多いのではないでしょうか?
今回は、こうした不安について「マズローの欲求5段階説」を用いながら、掘り下げて考えてみました。
マズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者、アブラハム・H・マズローが提唱した、「人間がどのような欲求に基づいて行動しているのか」を説明したものです。
人間は、欲求が満たされないときに不安に陥ります。こうした不安は、転職活動にも当てはまります。
満たされていない気持ちが、どのような欲求によるものなのかを知ることで、不安から解放され、転職活動にも冷静に取り組むことができるはずです。
マズローの欲求5段階説とは?
ここでは、マズローの欲求5段階説について少し説明します。
上の図は、マズローの欲求5段階説をピラミッド型にしたもので、一番下の「生理的欲求」が満たされないと、その上の欲求は満たされないことを示しています。これが大原則です。
(1)生理的欲求
食事や睡眠、排泄といった、生命を維持するための最低限の欲求。もっとも根源的な欲求。
(2)安全の欲求
外敵から身を守り、安全で、経済的にも安定した環境を求める欲求。
(3)所属と愛の欲求(社会的欲求)
家族、会社などの社会集団に所属して安心感を得たい、帰属したいという欲求。または他人とのつながり、愛を求める欲求。
(4)承認の欲求(尊厳欲求)
集団に所属するだけでなく、自分が価値ある存在として認められたい、自分の能力を評価されたいという欲求。
認められることや評価されることは、二つに分かれるのがポイントです。
(5)自己実現の欲求
理想とする自分や、自分にしかできないこと、自分らしく活動したいという欲求。
転職で不安になる理由をひも解いてみる
退職して無職の状態になると、(3)の「所属と愛の欲求(社会的欲求)」が満たされなくなります。
大事なのは、このときに自分の居場所がないと決めつけてしまわないことです。無職なのは一時的な状態であり、自分には大切にしてくれる家族がいることなどに感謝しましょう。
不安でいっぱいになると、気持ちが浮足立ってしまい、再就職活動もうまくいきません。
意外と気づいていないかもしませんが、所属と愛の欲求が満たされていないと、通勤電車に揺られているサラリーマンや、商用車に乗っている営業マンを見かけただけでも、不安に駆られるものです。
所属と愛の欲求が満たされないと、次の段階にある「承認の欲求」を満たそうという動きにはなりません。家族と食事に出かけたり、学生時代の友人と話したりすることも大切です。
次に、不採用が続くと(4)の「承認の欲求(尊厳欲求)」が満たされなくなります。すると、劣等感が強まり、自己否定の状態に陥ります。
しかし、「自分は価値がないんだ」、「もう再就職は無理なんじゃないか」などと思い詰めないことが肝心です。
先に書いた、➁「自分が立てた目標を達成」することがポイントで、新たな応募への不安を軽減します。
何のために離職したのか、最初に立てた目標を、もう一度思い出してみましょう。
上記のような「動機付け」があったはずです。
その原点、出発点に回帰して、自分で立てた目標、つまり次の段階である(5)「自己実現の欲求」を達成してください。
他人に評価してもらうために、転職活動を始めたわけではないはずです。
まとめ
・マズローの欲求5段階説によると、低次の欲求が満たされないと、次の欲求は生まれません。そして満たされない欲求を知ると、不安から解放されて転職活動にも冷静に取り組むことができます。
・不安を感じたら、自分を追い込んで、居場所がないと決めつけてしまわないこと。家族と食事に出かけたり、学生時代の友人と話すなど、プライベートを充実させましょう。
・「自分には価値がないんだ」、「もう再就職は無理なんじゃないか」と悲観的に考えずに、何のために離職したのか、転職するのか、出発点に立ち戻って、自分で立てた目標を思い出してください。
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