転職の「きっかけ」がデメリットになる?採用担当の目線で徹底検証!
セカンドゴングのKTOYです。
会社を辞めようと決意するのは、何かしらの「きっかけ」があってのことだと思います。
しかしそのきっかけの中には、転職活動を進めるうえで、デメリットになってしまうものもあります。
この記事では、「転職のきっかけ」に焦点を当てて、
・転職活動でデメリットとならないもの
・転職活動でデメリットになるもの
上記のそれぞれについて、企業の採用担当を務める筆者の目線で解説していきます。
最後まで読んでいただければ、デメリットになる「きっかけ」がわかり、転職活動での対策をあらかじめ準備できるようになるはずです。
転職でデメリットにならない「きっかけ」とは
転職の面接で必ず質問されるのが退職理由、つまり「転職のきっかけ」が、どういうものだったかという部分です。
転職活動のことを考えると、デメリットとならない転職のきっかけでありたいものです。
ここでは、転職活動でデメリットにならない、3つのきっかけをご紹介します。
転職活動のデメリットにならなくても、ご自身にとっては好ましくないきっかけを含んでいることが、特徴といえるでしょう。
■難関資格への挑戦
世間には難関といわれる資格が数多く存在しています。
例としては以下のようなものですが、数えるとキリがありません。
・税理士
・公認会計士
・社会保険労務士
・ファイナンシャルプランナー1級
・宅地建物取引士
これらの資格は、在職中でも取得は可能ですが、短期間で確実に取得しようと思えば、集中して勉強する必要があるでしょう。
資格の勉強に集中したいことがきっかけで、退職した場合はデメリットにはなりません。
しかし、退職して勉強に集中したけれど、資格取得が叶わずに、転職活動に入ったという場合は、ネガティブに捉えられる可能性があります。
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■業績悪化など会社都合によるもの
いくら仕事や職場のことが好きで、楽しく仕事ができていたとしても、
・業績悪化による将来への不安
・人員整理
・会社の倒産など
上記のようなことは、自分自身の力だけで回避できるものではありません。
したがって、このような会社の都合によるきっかけであれば、デメリットになることはないでしょう。
その他でも、勤務先が不正行為を行っているなど、明らかなブラック企業であると判断できる場合には、デメリットにはなりません。
ただし、ブラック企業に対する明確な基準がありませんので、内容によっては、会社都合なのか現職への不満となるか、判断が分かれる場合もあります。
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■家族の看病や介護のため
仕事が順調であったとしても、急に家族が病気を患って、仕事を抱えながらの看病が厳しくなるケースもあるでしょう。
また、会社が移転することになり、近くに住む高齢の家族の世話をする必要があるため、退職せざるを得ないケースもあるかもしれません。
このようなきっかけであれば、デメリットにはならないといえます。
しかし、看病している期間が2年以上に及んでしまうなど、仕事の感覚というブランク期間の面で、多少懸念される場合があるかもしれません。
転職のデメリットになる「きっかけ」とは
転職の「きっかけ」となる事がらは、デメリットにならないものよりも、デメリットになってしまうものが多いでしょう。
転職活動を成功させるためには、デメリットとなるきっかけであっても、どのようにして面接官に理解をしてもらうのか、この点がポイントとなります。
どのようなものがデメリットになるのか、確認していきましょう。
■現職への不満
現職への不満を解消するために、転職を考えるというのは自然なきっかけではあるのですが、転職活動においては、どうしてもデメリットになってしまうでしょう。
現職への不満として具体例を挙げると、以下のようなものが該当します。
・給与や賞与など収入への不満
・自身の評価に対する不満
・担当職務への不満
・休日や労働時間への不満
・職場の雰囲気や人間関係への不満
・会社方針や方向性への不満
いつか良くなることを信じて働き続けたけれど、今後も不満は解消されないと確信したことがきっかけで、転職を決意する人は非常に多いのです。
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■新たな仕事への挑戦
一見すると、前向きなきっかけに見えるのですが、40代の転職においては、キャリアを積んだ人材の採用が中心となります。
企業の採用担当者の立場からすると、新たな仕事に挑戦したい人を採用するのなら、
「今後の成長がより期待できる、若い人を優先したい」
と考えるのが本音です。
新しい挑戦という覚悟は、決して否定されるものではありません。
しかし40代でのキャリアチェンジは、転職活動ではデメリットになるということは、しっかりと認識しておくべきでしょう。
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まとめ:デメリットになるきっかけを払しょくするためには?
今回は、「転職のきっかけ」がデメリットになる場合と、デメリットとならない場合に分けて考えてきました。
転職のきっかけが「現職への不満」である場合、当然のことながら、
「自分の会社でも同じ不満を持つようになるのでは?」
このような疑念を採用担当者は抱くでしょう。
現職への不満は、どの企業でも多かれ少なかれ抱える課題であり、採用担当者もできることなら、不満のない職場にしたいと考えています。
「現職への不満」が転職のきっかけであるのなら、採用担当者の疑念を払しょくするためにも、面接では転職のきっかけを話すだけでなく、
貴社であれば、今の不満を解消できます
このような説明を必ず添えるように心掛けてください。
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