40代のための「企業研究の進め方」をまとめました。
セカンドゴングの高木屋です。
フリーのキャリアコンサルタントとして、企業の採用支援や求職者のキャリア支援に従事しています。
応募するときや、面接前によく相談いただくことの1つに、「企業研究」があります。
そこで今回は、「企業研究の進め方」についてまとめていきたいと思います。
1000名以上の転職者を支援してきた筆者の知見に基づいておりますので、ぜひ参考にしてくださいね!
企業研究の目的とは?
まず企業研究は、なんのために行うのでしょうか?
目的は以下の2つです。
1.選考通過確率を上げるため
2.入社判断のため
応募先企業のことを知らなければ、面接の通過確率は大きく下がります。
また内定が出たとしても、入社するかどうかの判断材料がない状態では、正しい選択をすることは難しいでしょう。
それぞれについて、どのような情報を仕入れておく必要があるのか、以下にまとめます。
【選考通過確率を上げるために必要な情報】
・企業の沿革(会社の歴史)
・取引先(クライアントは誰か)
・業界内での立ち位置
・競合情報
・経営者(または採用担当者)の情報
・企業が求める人物像
・具体的な業務内容
・評価指標
【入社判断のために必要な情報】
・期待される業務内容
・年収、休暇等の待遇
・入社後のキャリアプラン
これらの情報があれば、選考の通過確率を上げ、また入社判断においても判断がしやすくなります。
企業研究のために具体的にやること
それでは、具体的にどのようにして情報を集めていくかをおさらいしておきましょう。
今回は情報源となりそうなところをピックアップしてご紹介していきます。
・企業ホームページ
事業概要や沿革などを端的に理解しやすくまとめられていることが多いです。
とくに採用ページには、
・社長からのメッセージ
・社員の声
・1日の流れなど
上記のような、押さえておきたいことがまとめられている企業も増えています。
企業によっては面接で、「ホームページを見てどう感じましたか?」といった質問をする場合もあります。
上場企業の場合は決算資料が開示されており、株主に向けたメッセージや、企業が市場環境をどのように捉えているかは知っておきたいところです。
他の候補者との差別化を図るならば、決算書や短信の読み込みまでしておきましょう。
・新卒用採用サイト
新卒採用を行っている場合は企業ホームページ内、またはリクナビ等で、新卒者向けに企業が出している情報を押さえておきましょう。
学生向けなので、簡易的な表現でわかりやすくまとまっていることがほとんどです。
・転職サイト
リクナビNEXTやマイナビ転職、エン転職などのサイトには、外部の記者が取材した情報が載っています。
わかりやすく客観的な情報を得ることができるので、ぜひ確認しておきましょう。
とはいえ広告ですから、
悪い情報は書かれていない(良いことを中心に書かれている)
という認識は持ったうえで読むようにしてください。
・就職四季報
事業環境や業績等、客観的なデータが手に入ります。
広告ではなく、記事として掲載されている点は安心感があります。
・フェイスブック
若い企業を中心に、積極的に情報発信する経営者が増えてきました。
経営者がシェアしたいニュースが見られたり、経営者が普段考えていることを垣間見ることができます。
・株価サイト
上場企業の場合にしか使えませんが、株価チェックすることをおすすめします。
「市場からその企業がどのように見られているか?」ということを把握できます。
また、その企業の関連ニュースを見ることができるので、ニュースの見落としチェックにも活用できます。
・業界地図
業界内での立ち位置、業界の展望などを俯瞰的に理解することができます。
大学生の就活用の類は、非常にわかりやすくまとめられているのでおすすめです。ぜひ1冊買っておきましょう。
企業研究についてのまとめ
・企業研究は「選考の通過率を上げるため」「入社判断のため」に必要
・企業研究は極力多くの情報ソースから情報を得ることが重要
今回は企業研究の進め方についてお話ししてきました。
より詳しく知りたいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。