40代からのリカレント(学び直し)とは
セカンドゴングの高木屋です。
「人生100年時代」と言われる今、社会人の学び直し(リカレント教育)が注目されています。
「リカレント教育」とは、「就労」と「教育」のサイクルを繰り返す教育の制度です。
いま40歳の方が、70歳まで働くことを考えるとあと30年、80歳までとなるとあと40年働き続ける必要があります。
ここ10年に起きた変化を見ていても、これから30年、40年のうちに、どのような変化が起きていくのか想像もつきません。
これからの「変化」に適応していくために、40代はどのように備えるべきでしょうか?
今回は、40代からのリカレント(学び直し)についてお話しします。
変化を予測するのではなく、適応していく備えをするべき
筆者は社会人になった2008年、携帯をガラケーからスマホに変えました。
当時は同年代でも、半数以上がガラケーを使っていましたし、自分の親世代となるとほとんどいなかったですね。
それが今や、スマホ普及率は9割を越えています。
スマートフォン比率92.8%に:2010年は約4% ここ10年でいっきに普及(2021年4月14日)|モバイル社会研究所
当時は「若者だけしか使わない一過性のもの」という専門家もいましたが、現在の状況を見渡してみると、専門家の予想は大きくハズレてしまったことは明白です。
このように、変化を正しく予想することは専門家でも困難なこと。
大事なのは「変化に備えて、変化に適応していくこと」でしょう。
社会人のリカレント(学び直し)は、まさに変化に備え、適応をしていく手段として、非常に有効なものであります。
リカレント教育とは
冒頭で述べたように、リカレント教育とは「教育」と「就労」のサイクルを繰り返す教育制度です。
「リカレント(recurrent)」という単語には、「反復」「循環」「回帰」という意味があります。
日本ではこれまで「学びは学生時代まで」という社会認識が強かったですが、海外では「リカレント教育」は一般的です。
首相官邸による「人生100年時代構想会議」のなかでも、対応策の1つとして「リカレント教育」を挙げています。
「学び直し」を行っていくことができる人と、そうでない人との間には、今後は大きな差が生まれていくでしょう。
40代の学び直し方法は?
それでは、40代が学びなおしていく方法には、どのようなものがあるのでしょうか。
大きく分けると、
大学等の教育機関を活用する
民間が提供するサービスを活用する
上記の2パターンがあります。
ここでは「民間が提供するサービスの活用」と、それらを利用する際に活用できる補助金についてご紹介します。
●民間が提供する「学び直し」サービス
・ベネッセiキャリア
株式会社ベネッセi-キャリア(株式会社ベネッセホールディングスとパーソルキャリア株式会社)の合弁企業が提供するサービスです。
主には企業が必要とすることが多い、「課題解決力」と「英語力」の伸長に力を入れています。
・schoo
株式会社schooが提供しています。ビジネススキルはもちろんのこと、政治経済や自己啓発など、幅広い領域の授業を行っています。
・gacco
JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)に加盟している株式会社ドコモgaccoが提供しています。本格的な大学レベルの講義を無料で提供しています。
●給付金、助成金について
「学び直し」には時間もさることながら、それなりのコストもかかってきます。
ただ、給付金や補助金を活用することで、少ない負担で学習することが可能です。
そこで活用したいのが「教育訓練給付金」です。
一定の受給要件を満たす方が、「厚生労働大臣の指定」を受けた教育訓練を受けた場合に、その費用の一部を「教育訓練給付」として雇用保険により支援を受けることができます。
教育訓練給付制度については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
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教育訓練給付制度は在職中も使える!疑問点をわかりやすく解説します
まとめ
今回は、40代からのリカレント(学び直し)についてお話ししました。
・「人生100年時代」には、適宜学び直し(リカレント教育)をしていくことが必要である
・学び直しのためのサービスは複数提供されている
・補助金や給付金を活用することで、安価に学習を進めることが可能
自分に必要な知識や、得たいと考えるスキルを選び、学習を進めていきましょう。
「補助金、給付金の対象となる講座から選んでいく」という選択肢もアリです。
セカンドゴングでは、40代からの学び直しをきっかけに、転職を果たした事例もご紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
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