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転職サイトの募集要項でよく使われるキーワード。実は裏の意味があります

セカンドゴングのなげです。

転職サイトの募集要項をいくつか読んでいると、似たようなキーワードが出てくることがあります。

その中には、なんとなくよさそうな条件に見えるものもあるのですが、実は裏の意味があって避けた方がいい言葉もあるのです。

今回は実は裏の意味がある、よく使われるキーワードについてご紹介していきます。

《実は裏の意味があるキーワード》
・正社員登用あり
・アットホームな職場です
・未経験者歓迎
・幹部候補募集

募集要項をそのまま鵜呑みにしてしまうと、痛い目にあったりしますので、これらのキーワードが出てきたら、注意して内容を吟味しましょう。

ではそれぞれについて解説していきます。


「正社員登用あり」は正社員採用ではありません

契約社員を募集する時に、よく使われる言葉です。零細企業にとくに多い傾向にあります。

これは以下の意味なので注意しましょう。

初めから正社員を採用する気はない。もし在職中の正社員よりも使えるようだったら、正社員にすることもあるかもね。

正社員として採用するとなると、会社はなかなか解雇しにくいもの。

ですので、採用したけど使えなかったり、思っていた人材と違ったり、やっぱり人員が多すぎると思った時に、すぐクビを切りやすい契約社員などで採用しようという意図があるのです。

正社員を雇おうという意志のある会社なら、はじめから正社員を募集しているでしょう。

また、この「正社員登用」を盾にとって、いいように使ってやろうという会社もあります。

「この程度スキルでは正社員になれない」
「残業を嫌がるようでは正社員にはできない」

上記のような言葉で、正社員にする気もないのに幻のニンジンを鼻先にぶら下げて、あなたを馬車馬のように働かせようとする会社もあるのです。

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「アットホームな職場です」は、なごやかな職場とは限りません

ひとことで言うと、少人数の零細企業ということです。

会社を家族と見なして、企業としての体をなしていない会社が、よく使う決まり文句となっています。

父親が社長、母親が副社長というような、同族経営のオーナー企業であることも多いです。

社長と社員は家族も同然なので、父親の言うことを聞くのが当然。

残業代とか休日出勤手当なんて、そんな他人行儀なことを言うな、という雰囲気のことを指しています。

あるいは会社に取り立てて優れたことがなく、他に書くこともないので、

「せめて会社の雰囲気くらいは良いことを伝えよう」

という意味でも使われることがあります。

アットホームと言い張る職場は、身内はすでに仲が良くて固まっていますが、後から来た外様には冷たいこともあります。

職場に馴染めなかった場合は、けっこうつらい状況になってしまうかもしれません…

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「未経験者歓迎」には理由があります

これは異業種に転職しようと思っている方が、ついつい引っかかってしまう言葉です。

確かに魅力的な言葉ではありますが、たいていは別の意味で使われます。

業界の経験者だと業界の常識を知っているので、手垢のない無知な未経験者を雇ってこちらのいいように使いたい。

このような場合とか、

常識はずれの手法で商売したいのだが、経験者は今までの経験値通りにやろうとするのでいらない。業界の常識を知らない未経験者にとんでもないことをやらせたい。

上記みたいな意味ですね。

普通の欠員募集であれば、即戦力が必要なので、「経験者優遇」となるはずです。

そうではないということは、それなりの理由があるわけです。

ではなぜ、新卒を採用しないのでしょうか?

それは新卒の学生をイチから教育していく、ヒマとノウハウがないからです。

業界の知識は持っていないが、戦力としてはすぐに使えて、転職したがっていて、こちらの言うことを聞きそうな「社会人」を探しているのです。

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「幹部候補募集」の幹部とは、どのポジションのこと?

これは見た感じから怪しそうなので、引っかかる方は少ないのかもしれません。

おわかりの通り、これは幹部を募集しているわけではなく、管理職を募集しているわけでもありません。

将来的に幹部になりたいと思っている、それくらいの心意気を持ってガツガツ働く人材が欲しい。

上記の通りです。ですから、マネジメント能力や経営能力も関係ないんです。

そしてたいていは、なんの肩書もない平社員として雇われて、入社後に幹部になるプロセスが提示されるわけでもありません。

「幹部になりたいんだろ。結果出して自分で上がってこいよ」

経営側はこのようなスタンスでしょう。

「やる気のある人募集」程度に、読んでおいて間違いありません。

経営幹部や管理職を募集したい場合は、「セールスマネージャー」「経理部長」など、職責を明記するはずです。

そもそも幹部クラスを募集する場合は、社外にバレないように、転職エージェントなどのクローズドの案件で募集することが多いのです。


まとめ:募集要項の裏の意味を見極めよう!

転職案件の募集要項は、そのまま読むとよさそうに見える条件もありますが、よく使われているキーワードの裏には、実は意味が隠されていることがあります。

今回ご紹介したキーワードの裏に、隠された意味を意識して読んでみると、今までと違った会社像が現れてくるかもしれません。

同じ目線で給与などの条件もよく読んでみると、「あれっ?」と思うところがありませんか。

求人票の募集要項は、転職先の会社から発信された唯一の情報ですから、縦から横からナナメから、いろんな角度でしっかり検討してみることをオススメします。

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