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「シニア起業」も選択肢のひとつ? 40代から考える定年後のキャリア
セカンドゴングの高木屋です。
40代に入って、定年後のキャリアや、老後を考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、「副業」「起業」「再雇用」などの言葉が飛び交う昨今、働く意欲のあるシニアに企業が期待していることを考えたいと思います。
「定年」を廃止する企業が増えている?
2021年9月2日、『日本経済新聞』電子版にこういう記事が掲載されました。
「定年廃止、石川で増える 人手不足対応や生涯賃金アップ」
有料会員記事を読めない方のために要約すると、以下の2点が書かれています。
・北陸は全国と比べ人手不足が深刻
生涯賃金アップや社会保障費の伸び抑制の面でも、シニア世代に期待がもたれている。
・石川県では定年制を廃止する企業が増えている
すでにある、再雇用や定年延長の制度は定着している。さらに定年制そのものをなくすことで、経験や意欲ある人材が安心して働ける環境作りを進めている。
人手不足は、企業側にとって非常に深刻な問題になってきています。少子高齢化が改善する兆しも、現状ではなかなか見いだせません。
そうなると、経験がある方、やる気のある方に対しては年齢の制約を外し、柔軟な働き場所を提供することで即戦力にしようという動きも必然です。
ヤフーニュースでも、下記の記事が掲載されています。
「マック店員 日本最高齢93歳 週4夜勤『働くことが好き』」
筆者が学生だった10年以上前には想像もできなかった職場環境です。学生からすると、自分の祖父と同じ職場で働くような感覚ではないでしょうか。
同年代とだけ働くよりも、学ぶことが多く、うらやましいですね。
このように従来の「定年」制度はゆるやかに形を変えており、「生涯現役」を実現しやすい世の中になりつつあります。
定年後の働き方の選択肢
それでは現在、定年後にどんな働き方があるのかを整理します。
1 環境の変化を辛いと感じる方:「再雇用」
再雇用とは、定年を迎えることで正社員という雇用形態が終了した後、嘱託社員、契約社員などの形で再度雇用する制度です。勤務日数を選べることもあり、多くの企業で導入されています。
職場の雰囲気や人間関係、仕事内容はそのままなので、雇用する側・働く側の双方にとって変化が少ない環境といえるでしょう。
環境の変化に疲れてしまう傾向がある方にはオススメのプランです。
一方、正社員でなくなることにより収入が大きく下がるケースも多いので、その点はよく確認、検討してください。
2 スキル・経験に自信があり、変化に柔軟に対応できる方:「転職」
環境の変化が苦にならず、スキルや経験に自信がある場合は、転職する選択肢もあります。自分の経験を必要としてくれる新天地で活躍できれば、やりがいを感じられるでしょう。
一方、シニアの転職は苦戦されることが多いのが現実です。若者に比べて求人数がきわめて少なく、採用要件が厳しいところが多いです。
よほどでない限り、「転職」を唯一の選択肢として動くのは勧められません。
3 「やりがい」を大事にしたい方:NPOやボランティア
社会的課題の解決に真正面から取り組むNPO。共感できる取り組みをしているNPOで、これまでの社会経験を活かすことで、社会貢献の意欲を満たすことができるでしょう。
ただし、一般企業水準の報酬は期待できないことがほとんどです。経済的な不安がある場合は、再雇用や転職でしっかりと稼ぎ、NPOにはボランティアでかかわることもできます。
4 やりたいことが明確な方:起業やフリーランス
やりたいことが明確で、自分で考え、自分で仕事を動かしていきたい人には独立がおすすめです。
自分で事業を起こすもよし、フリーランスとして企業と契約し、業務委託で仕事を請け負うこともできます。
裁量があり、すべて自分で決定できる醍醐味もある一方、仕事が取れなければ収入はゼロです。
また、契約を取れても更新のタイミングでばっさり切られる可能性も多分にあるため、やりたいことが本当に明確でない場合は、他を選択する方が賢明です。
まとめ
1 定年後の働き方は多様化しており、企業もシニア世代の活用法に知恵を絞っている
2 定年後の主な選択肢は
・再雇用
・転職
・NPOへの従事
・独立
メリットだけではなく、デメリットにも目を向け、複数の選択肢の中から
最善と思えるものを選びましょう。
40代の前向きな転職を応援するセカンドゴングは、転職活動に役立つヒントを、さまざまな視点で紹介しています。以下の記事もぜひご覧ください。
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