選考過程に導入する企業が増えている「リファレンスチェック」とは?
セカンドゴングの高木屋です。
最近、中途採用の選考過程で「リファレンスチェック」を入れる企業が増えています。
今回は、リファレンスチェックとは何か、整理します。
リファレンスチェックとは
2021年9月2日、『日本経済新聞』電子版に、下記の記事が掲載されました。
「転職希望者、職場同僚が評価 エン・ジャパンなど提供」
中途採用時、転職希望者の出身(在籍)企業の同僚の評価を参照する「リファレンスチェック」が広がっており、エン・ジャパンなどが該当サービスを提供しているという内容です。
性格や働きぶりだけでなく、転職希望者が申告した経歴に偽りがないかどうかの裏付けを取る方法のひとつとして、導入が広がっています。
記事では、導入が広がる背景として、WEB面接が導入されるようになったため、転職希望者の人となりを確認しづらかった点を挙げています。
ただ、新型コロナの影響がなくても、外資系企業や高年収ゾーンを中心に、拡大の傾向はあったと考えています。リファレンスチェックは、入社後のミスマッチを防ぐのに有効な方法のひとつだからです。
リファレンスチェックは、求職者が在職中に実施することも多いのが現状です。転職活動中であることは、チェック協力者である同僚本人には伝わりますが、在籍中の企業には開示されません。
リファレンスチェックで気をつけるべき点
転職活動のご支援をしていると、「リファレンスは嫌だ」という声もよく聞きます。現在の職場に、転職活動をしていることが知られたくない場合や、会社との関係がよくないケースもあるようです。
選考のために、急に職場の人間関係をよくすることは不可能に近いです。
そこで気をつけるべき点は2つです。
1 リファレンスチェックの対応者は、自分で選べることが多い
職場のすべての人とよい関係を築けていなくても、信頼できる上司、同僚が数人はいるのではないでしょうか。
企業から指定がない限りは、対応者は直属の上司でなくてもよいケースがほとんどです。腹を割って話せる人、信頼のおける人を、普段から考えておきましょう。
2 現職で、できる限りのことをしておく
リファレンスを導入する背景のひとつに、企業が「現職で信頼されている人は、次の環境でもそうなる可能性が高い」と考えていることがあります。
やむを得ない場合は除き、現職、また今いる環境でできる限りのことをしておくことが次に繋がる一手となっていくことでしょう。
転職後を考えても、円満退職しておくことが最良です。
特に同業界で働く場合は、現職(前職)とかかわることも多いものです。
まとめ
■中途採用選考にリファレンスチェックを導入する企業が増えている。
■リファレンスチェックが増えていること、またリファレンスチェックがなにか、を知っておきましょう。
■現職でできることを可能な限りして、円満退職に向けて活動をしましょう。
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