見出し画像

ゲイであることを自覚したのはいつ? 何故カミングアウトしたの?

画像1

今回は愛娘(トメ)のことではなく、自分自身のことを書こうと思う。


僕はもう何年も前からゲイであることを開示していて、
いわゆる“オープンリーゲイ”だ。

noteでは本名は明かしていないけれど、
プライベートでもビジネスでも、
僕はゲイであることをカミングアウトしている。

僕の周りにいる人で、僕のセクシュアリティを知らない人は、
ほぼほぼ皆無な気がする。
おじいちゃんだけには言えずにいるけど、
両親も妹も、妹の旦那さんも、従妹も、皆、知っている。

今では自己紹介の段階でカミングアウトしても、
「あぁ、そうなんですね」と受け入れられることが多い。

それでも、数年前は驚かれることも少なくなかった。

「え? どういうこと?」
「テレビでしか聞いたことないんだけど」
という反応も多かったように思う。

そんな中で、よく訊かれたのは、
「ゲイであることを自覚したのはいつ?」
という質問だった。

僕は過去には、女性ともお付き合いをしていたから、
それを知っている関係者からは、疑問が寄せられた。

画像4

結論から言えば、幼い頃から、自覚をしていた気がする。

人を好きになる感情を初めて知った時、
具体的に言えば、「この人のことをもっと知りたい」とか、
「この人、なんか、いいな。一緒にいたいな」とか、
そういう想いを抱く相手対象が、自分の場合、
異性に限らないという事実を、僕は幼稚園の頃から知っていた。

「友達として好き」「恋愛対象として好き」

この違いは、幼稚園生だった当時はわからなかったけれど、
10代になり、思春期を迎え、具体的に“付き合う”という関係性や、
その関係性に伴う行為が現実味を帯びてきた頃、
「相手が女性でも男性でも、僕は相手を同じくらい好きになる」
という実感を持っていた。

その頃は、誰にも言わなかったけど。

『バイセクシュアル』という言葉を、こっそり調べて、
「自分はこれかもしれない」と噛みしめていた。

画像4

「女性とお付き合いしていた頃も、男性が好きだったのか?」

そんなことを訊かれることもあったのだけど、
今でも、その答えは、いや、その質問の意図が、よく分からない。

女性だから、その人と付き合ったわけではなくて、
その人が好きだったから、その人と一緒にいたのだから、
その頃は、他の女性も、男性も、目に入らなかった。

…言葉にすると綺麗事のようだけど、それが本音だ。

20代に入ってからは、女性とも付き合い、男性とも付き合った。
どちらがどう、というのは、僕の中にはあまりなかった。

好きな人と一緒にいる、という点では、
異性愛者も同性愛者も、あまり関係ないのではないだろうか。

『LGBT』という言葉を知って、勉強するようになって、
「ほらね、別に、特別なことではないでしょ?」と、
幼稚園の頃から知っていた自分の感情と考え方に納得をした。

『トランスジェンダー』という人がいることも、
そもそも周りにいる人たちを通じて知っていたし、
同時に、恋愛対象として、他人を好きにならない人がいることも分かった。

でも、定義を知り、理解を深めることは、とても大事だ。
自己理解も進むし、他者理解も進む。
『SOGI』という考え方にも、大きく頷いた。

画像4

「同性愛って気持ち悪いよね」
「ゲイってよく分からない」
「LGBTが増えると日本人口が減るんでしょ」

色んなことを言われることを想定していたし、
事実、不快なことを言われた経験もあるけれど、
それでも、ゲイであることをオープンにしたのは、
オープンにした方が楽だと思ったからだ。

「彼女いるの? いないの?」
「誰か紹介してあげようか」
「合コン、しようよ」
「どうして、いつも違う女の子といるの?」

そんな単純な質問を、うまく交わすのも面倒くさくなって、
1つ嘘をついたら、その何倍もの嘘をつかなければいけないことを、
僕は知っていた。

それが煩わしくて、自分らしさを自己開示したら、
思ったよりも、すんなりといくことが分かった。
だから、伝える相手を増やしていった、というだけだ。

そして、カミングアウトすると同時に、
どうやら自分はもうバイセクシュアルではなく、
ゲイなんだろうな、と思うようになった。

それでも、もしかしたら、また女性を好きになるのかもしれないけど。

画像5


旦那さんと出逢った時、よくわからないけれど、
「あ、この人と、ずっと一緒にいるかも」と確信した。

出逢いの数時間後には2人で夜道を歩きながら語り合って、
日の出とともに「また近いうちに会いたい」と約束して、
次の日にも、その次の日にも会うようになった。

1か月後には「一緒に住まない?」という話になって、
3か月後には実際に同じ屋根の下で暮らすようになって、
そのまま7年、8年が経過した。

その途中で、愛娘(トメ)が家族に加わって、
一緒に暮らす日々を過ごしている。

そうそう、そんな今の状況を記録したくて、
noteのアカウント名を2men1doggirlとしたのだった。

いいなと思ったら応援しよう!