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食事の記録#3/ゆでなすと豚しゃぶの韓国だれ

こうも暑いと食欲が湧かず、昼食をとらずに夜を迎えてしまった。しかし、いくら食欲がないからといって、何も食べたくないわけではない。いま身体が欲しているのは、さっぱりとしつつもガツンとした満足感が得られる献立である。ダラダラとXを眺めていると、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、天(タイムラインの上の方)から豚しゃぶのレシピが降ってきた。これだ!とすかさずリンクをクリック。今日のコンディションにピッタリな内容だったので、夕食は豚しゃぶに決まった。 今回参考にしたのはオレンジペー

    • 菊池謙太郎『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』

      本書は『ラップスタア誕生(現:ラップスタア)』のディレクター・菊池謙太郎によるインタビュー集である。インタビュイーとなるのは菊池と親交のある10名のラッパーたちで、彼らの子供時代のエピソードが中心に語られている。菊池は本書を制作するに至った経緯を以下のように述べる。 前述の通り、「子供時代のエピソード」というテーマは共通しているものの、話していくうちに話題は多方面に広がっていく。家庭環境、出自、仕事、学校生活などなど。語られる内容は十人十色でありつつも、どのインタビューも創

      • 食事の記録#2/フルーツポンチ

        6月に仕込んだ梅シロップが先日完成を迎えた。主にサイダーにして飲んでいるのだが、いかんせんこればっかりだとさすがに飽きてしまう。なんせ2リットル分も作ってしまったので、なかなか嵩が減らない。ふと本棚に目をやると、今井真実の『ときめく梅仕事』が目に入った。そういえばフルーツポンチのレシピが載っていたっけ、と思い出してページをめくる。 今井真実の『ときめく梅仕事』は、その名の通り梅をテーマにしたレシピ本である。基本の梅仕事はもちろんのこと、完熟梅をダージリンのティーバッグとつけ

        • 食事の記録#1/スペアリブの肉骨茶(バクテー)

          ここ最近日記関連の本を読むことが多く、大いに刺激を受けている。読んでいくうちに自分でも書きたい欲求が高まってきたため、これを機に始めてみたいと思う。 テーマを「食事の記録」としたのは、ネタ切れの心配がなさそうだったから。何か一つのテーマを設けることで継続率が上がるのではないか、という仮説に基づいてテーマを設定した。これまでも書いては辞め、書いては辞めを繰り返してきたのだが、根本的な問題として「ノンジャンル」であったことが大きいと見ている。 今回、日記を始めるにあたって影響

        食事の記録#3/ゆでなすと豚しゃぶの韓国だれ

          『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

          物語の舞台となるのはアメリカ・ボストン近郊に位置する寄宿制学校「バートン校」。堅物な性格ゆえに学内で嫌われている古代史教師のハナム、クラスメートや教師とたびたび衝突を起こす問題児アンガス、最愛の息子をベトナム戦争で亡くし、心に傷を負っている料理長メアリー。この3人が中心となって物語は展開していく。 季節は12月。クリスマス休暇を目前に色めき立つ校内。旅行の準備を進めていたアンガスだったが、母から再婚相手とのハネムーンを優先したいという連絡を受け、旅行は急遽中止になってしまう。

          『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

          『あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法』Moche Le Cendrillon、『QUEERLY』Kotono x Katsuya 感想

          『あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法』Moche Le Cendrillon 本書はドラァグ・パフォーマー、Moche Le CendrillonによるZINEである。下北沢BONUS TRACKで開かれた『NOISY ZINE&BOOK』目当てで足を運んだ際、施設内の書店・B&Bに立ち寄って購入した。「ケーキ」は、Aro/Aceのオンラインコミュニティで象徴になっているキーワードで、「セックスよりもケーキが好き」「大切な人とはケーキをシェアする関係でありたい」

          『あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法』Moche Le Cendrillon、『QUEERLY』Kotono x Katsuya 感想

          死ぬ体で生きんな--空気階段の踊り場#324に寄せて

          放送から4日経ってもなお、この言葉の衝撃が残っている。 冒頭に引いたのは『空気階段の踊り場』第324回において、水川かたまりが相方・鈴木もぐらに放った一言である。 この回はもぐらの不摂生を水川が糾弾するオープニングトークで幕を開ける。 黙っているときの呼吸音が日増しに大きくなっている、声が出づらくなっていてコントに支障が出ている、などなどの不満を次々にもぐらへとぶつけていく水川。周囲の先輩・後輩、仕事関係者からももぐらの体調を心配する声が届いているといい、危機感を覚えた水川は

          死ぬ体で生きんな--空気階段の踊り場#324に寄せて

          伊藤聡『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』感想&スキンケア駄話

          この1~2年で生活習慣が大きく変化し、健康的な生活を送るようになった。 ジムに通って定期的に運動するようになり、自炊する回数が増えて野菜中心の食生活になり、そしてスキンケアを始めて、ゆらぎやすかった肌が安定するようになった。 その中でも特にスキンケアは私の生活を一変させた。これまで本、音楽(レコード、ライブなど)、ファッションというのが自分の3大散財要素だったのだけれど、そこに新たにスキンケアが加わることとなった。 私がスキンケアを始めるきっかけになったのは、実家に帰省した際

          伊藤聡『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』感想&スキンケア駄話

          最近読んで面白かった自費出版本3冊

          ①前田隆弘『死なれちゃったあとで』初めて「死」を意識したのはいつだっただろうか。 本書を読みながらふと湧いた疑問を紐解いていくと、あれよあれよと古い記憶が蘇ってくる。思い出せるかぎりの最古の記憶は、たまごっちのディスプレイだった。煌びやかだった部屋は墓地と化し、愛情を込めて育てたキャラクターは幽霊に変貌する。その事実を受け入れられずに母に泣きついたか、まあしょせんゲームだし……と冷静に受け止めたか、どのような反応を示したかまでは覚えていない。 もう一つの候補としては、幼馴染か

          最近読んで面白かった自費出版本3冊

          ミックステープを出します

          突然の告知。近日中にミックステープのリリースを予定しています。 配信の手続きや制作中の楽曲の進行がスムーズにいけば、恐らく6月中に出せるのではないかという算段です。 この1年ほど楽曲は発表していなかったのですが、その間も曲作りは続けておりました。今までは完成したら曲をアップするという方針で活動していたのですが、そろそろまとまった形で作品集を出してもいいのではないかという啓示(?)が降りてきまして……(武藤敬司のムーンサルトプレスの勢いで)そのような経緯でこの1年は作品集のリ

          ミックステープを出します