【5月8日更新】2020年度春学期「アメリカン・ミュージカル表現史」リーディング・リスト
2020年度、早稲田大学では5月11日に授業開始となります。
それまでの間、自宅学習が捗るようにリーディング・リストを公開します。
この記事は、「アメリカン・ミュージカル表現史」を対象としたリーディング・リストです。
日本語文献を主とし、最後に英語でのミュージカル史および研究の入門書を書きます。
なお、「アメリカン・ミュージカル表現史」という授業の特性上、他言語・他地域のミュージカルや音楽劇についての文献は割愛させてください。
【5月8日更新】
オンラインで読めることができる論文もリストに加えました。
日本語文献
Lerner, Alan Jay, 『ミュージカル物語 : オッフェンバックから『キャッツ』まで』千葉文夫,星優子, 梅本淳子訳. 筑摩書房, 1990.
扇田 昭彦.『ビバ!ミュージカル!』朝日新聞社, 1994.
扇田昭彦.『舞台は語る : 現代演劇とミュージカルの見方』集英社, 2002.
常山菜穂子.『アメリカン・シェイクスピア : 初期アメリカ演劇の文化史 』国書刊行会, 2003.
Levine, Lawrence W.『ハイブラウ/ロウブラウ : アメリカにおける文化ヒエラルキーの出現 』常山菜穂子訳. 慶應義塾大学出版会, 2005.
喜志哲雄.『ミュージカルが《最高》であった頃』晶文社, 2006.
常山菜穂子.『アンクル・トムとメロドラマ : 19世紀アメリカにおける演劇・人種・社会 』慶應義塾大学教養研究センター, 2007.
小山内伸.『進化するミュージカル』 論創社, 2007.
津野海太郎.『ジェローム・ロビンスが死んだ : ミュージカルと赤狩り』平凡社, 2008.
斎藤偕子.『19世紀アメリカのポピュラー・シアター : 国民的アイデンティティの形成』 論創社, 2010.
藤原麻優子.「ミュージカルにおける歌の機能と劇的意義に関する考察」早稲田大学所蔵博士論文, 2014
McMillin, Scott『ドラマとしてのミュージカル : ミュージカルを支える原理と伝統的手法の研究』有泉学宙訳. 彩流社, 2015.
→ただし、誤訳が多いので原著と一緒に読むのを強く勧めます。Kindleで出てます。
小山内伸.『ミュージカル史』中央公論新社, 2016.
日比野啓.『アメリカン・ミュージカルとその時代』青土社、2020.
英語文献
Everett, William A., and Paul R. Laird. "The Cambridge Companion to the Musical" [electronic Resource]. 2nd ed., Cambridge University Press, 2008.
Knapp, Raymond., et al. "The Oxford Handbook of the American Musical" Oxford University Press, 2011.
Taylor, Millie, and Dominic Symonds. "Studying Musical Theatre: Theory and Practice" Red Globe Press, 2014.
【5月8日更新分】
以下は、CiNiiやJ-Stageなど、オンライン上で読める論文や研究ノートです。
図書館や書店などにアクセスできない人はぜひこちらを読んでください。
授業内容と特に関わる文献には星をつけています。
★高橋克依「ブロードウェイ・ミュージカルとサウンド・テクノロジー -- 現代ミュージカルにあらわれる問題について」『北星学園大学文学部北星論集』2004年.
★荒井健二郎「90年代のブロードウェイ・ミュージカルの特色」『文化女子大学紀要」2006年.
藤原麻優子「ミュージカル『キャバレー』における歌の機能について」『演劇学論集』2008年.
★常山菜穂子「ミュージカル誕生と十九世紀アメリカにおける文化の序列化」『演劇学論集』2010年.
新田玲子「逆境を生き延びるユダヤの知恵：ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』に学ぶ」『New Wave』2012年.
井口祐紀子「自分らしさを求めて：ミュージカル『ウィキッド』とファン・カルチャーを生み出す女性ファンたち」『同志社グローバル・スタディーズ』2016年.
★小林仁「ショー・ボート：ミュージカル史におけるその革新性」『尚美学園大学芸術情報研究』2016年.
★オージャ、キャロル、大田美佐子、木本麻希子「ソノ・オーサト：第二次世界大戦下のポリティクス、バレエ、ブロードウェイ」『神戸大学大学院人間環境発達学研究科研究紀要』2017年.
増田珠子「対比、ジレンマ、バランス：ミュージカル『ファン・ホーム』における父と娘の関係」『駿河台大学論叢』2017年.
ひとまず以上です。基本的にhontoかAmazonのURLを貼り付けています。
急ピッチで書いたので、抜けがあるかと思われます。文献は都度追加していきます。
Stay Safe!
2020年4月4日
辻佐保子