大富豪という共通項
高校時代の部活動の思い出は、やはり「大富豪」なしには語れない。大富豪とは別に油田を掘り当てた友達がいたという訳ではなく、トランプゲームの話である。部活を終え、部室に戻ってから学校を出るまでの時間、任天堂の高級なトランプを使って時間を忘れて熱中した。大富豪そのものの、運と実力が試されるゲーム性は勿論のこと、友人たちの悲喜こもごもの叫び、運動部特有の部室の匂い、誰かが持ってきた段ボールいっぱいのミカンを頬張りながらのプレイ…大富豪をしている時間だけは、五感のすべてで「楽しさ」を享