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12月21日(木)ダイハツ、品質不正で全工場停止 社長「経営陣に責任」

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📰今日のニュース

ダイハツ、品質不正で全工場停止 社長「経営陣に責任」
国内再開めど立たず


今日はダイハツの不正に関する話。


💹マーケット


☝️一面のワケ

「車種の拡大」から一転、「全車種生産停止」となった。

📚目次

  • ダイハツ品質不正の経緯

  • 第三者委員会の報告

  • ”人”の軽視が経営に多大な影響を与える事態に

🪅ポイント

  1. ダイハツの不正問題で第三者委員会による調査が行われていた

  2. 昨日調査結果の発表があり全工場で生産が停止する事態に

  3. 報告では「経営陣の責任」を厳しく指摘


🚗ダイハツ品質不正の経緯

4月内部告発により不正が発覚

内部告発を受け社内調査を実施し不正を確認4月28日 奥平社長による不正行為に関する記者会見実施5月15日 第三者委員会を設置12月20日 第三者委員会からの報告を受け全車種の出荷停止

というのが大まかな流れです。

昨日の一面では「生産停止拡大」でしたが昨日のお昼ごろには「全工場停止」のニュースが流れました。

委員会発表前のタイミングでは「対象車種が増えるらしい」という情報はあったもののまさか全車種に広がるとは考えていなかったということだと思います。


🪡第三者委員会の報告

細かい不正内容はさておくとして、不正行為に至った理由に「短いスパンでの開発が求められたこと」「過度なコスト削減」が挙げられています。

第三者委員会は、

「余裕がない日程で開発スケジュールが組まれ、問題が生じた際にもスケジュールの先送りが困難だった。」

「試験の不合格が許されない一発勝負の強烈なプレッシャーにさらされながら業務を行っていた。」

として、不正を行った従業員は「経営の犠牲になった」と発言。

また売上に直結しない品質保証などの部署の人員削減を2011年から行っており「認証試験を軽視していた」と指摘しビジネスモデルや社内風土の問題であると結論づけています。

本日、国交省の立ち入り検査が予定されており全く先行きが見通せません。


🤔”人”の軽視が経営に多大な影響を与える事態に

《2分で一面(ニブイチ)的視点》

現場が追い込まれることによって不正が発生するという流れはこれまで幾度となく見てきました。

人員が削減されているにも関わらず仕事量は減らずどんどん余裕がなくなっていくというのはダイハツに限ったものではなく日本全体で起こっている事象です。

問題が起こっていない企業や組織もこれを対岸の火事とするのではなく自身の組織でも起こりうることだと捉える必要があるのだろうと思います。


📰今日のその他の一面

テクノ新生 国家サバイバル(4)陣取りから「人取り」合戦に 「シリコンの盾」攻める中国

少し前から「人」の奪い合いが始まっている感じがします。ちょくちょく話を聞くのが研究者。日本人研究者の海外流出は国としても気にしているようで、これたぶん2010年頃の資料だと思いますが「なぜ海外に出た研究者が日本への帰国を希望しないか」が取り上げられています。国内研究者の処遇改善は喫緊の課題だと思いますがなかなか進んでいません。

生成AI「無断学習」歯止め 文化庁、著作権保護へ素案

ポイントは現行法でも対応できるようにすることです。著作権法の改正が必要である場合、改正案の作成をし与党に諮ったうえで国会での審議と承認が必要になってくるため時間がかかります。迅速に対応しようという文化庁の意志が伺えます。

旭化成、半導体材料の国内新工場 16年ぶり増産投資

半導体関連の投資が活況ですが個人的には国が多額の資金を投入し設立した「ラピダス」の先端半導体を購入してくれる企業があるのか(ラピダス自体が採算取れるようになるのか)というのは大変気になっています。


✉️追伸

昨日の朝一面ニュース見てたときは「ダイハツも大変そうやなぁ」くらいでしたがお昼過ぎに「全面停止」のニュースが流れてきて「えっ?」って声出してしまったくらいにはビックリしました。

日野自動車の不正もありましたし非常に心配です。

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